運行中における運転者の疲労状態を測定する機器一覧

国土交通省では、自動車運送事業者が先駆的な機器の導入により、運転者の過労運転を防止し、居眠り運転等を原因とする重大事故を防ぐため、一定要件を満たす機器に取得にかかる経費に対し補助を行う。 この特集ページは、国土交通大臣によって認定された2015年度の対象機器を、よりよく理解するために開設したもので、補助制度そのものを紹介するものではないが、過労運転防止のための参考としてほしい。

トラックNEXT編集部オススメ

衝突防止補助システム Mobileye 530(モービルアイ530)/ OP-im500con

メーカー:ジャパン・トゥエンティワン株式会社
 
品番(型式):Mobileye 530
市場小売価格:155,000円(税別、取り付け費別/トラックNEXT調べ)
販売店情報:
アイテック(株)・クラリオンセールスアンドマーケティング(株)の営業所をはじめ、全国に代理店あり。

「Mobileye(モービルアイ)」は、フロントウィンドウに取り付けたカメラの映像から人、クルマ、二輪車、車線を認識し、事故を未然に防ぐために警告を発する「衝突防止補助システム」。
クルマに後付することができる。「ふらつき注意喚起」「車線逸脱警報」だけでなく、「歩行者衝突警報」「前方車両衝突警報」「前方車間距離警報」「低速時前方車両衝突警報」まで機能を持ち合わせている製品。
OP-im500conは外部機器と接続する場合の変換コネクタ。

Mobileye 530(モービルアイ530)とセットで対象となる機器

GEOTAB GO7 DTS-C1A DTS-C1DA Ituranモービルアイ連携パッケージ
GEOTAB GO7はカナダGEOTAB社製フリートマネジメントシステム。Mobileye 530とGEOTAB GO7を接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをGEOTABGO7の通信モジュール経由にてクラウドサーバにリアルタイムに送信・記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。
トラックNEXTにて紹介中
DTS-C1Aは富士通(トランストロン)社製デジタルタコグラフ。Mobileye 530とDTS-C1Aを接続することで、Mobileye530が検知した危険なイベントをDTS-C1Aの通信モジュール経由にてクラウドサーバにリアルタイムに送信・記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。
トラックNEXTにて紹介中
DTS-C1DAは富士通(トランストロン)社製ドライブレコーダー一体型デジタルタコグラフ。Mobileye 530とDTS-C1DAを接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをDTS-C1DAの通信モジュール経由にてクラウドサーバにリアルタイムに送信・記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。ドライブレコーダに記録するイベント発生時の映像を使って状況の分析、ヒヤリハットの共有も行える。
トラックNEXTにて紹介中
IturanはイスラエルIturan社製フリートマネジメントシステム。Mobileye 530とIturanの車載器を接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをIturanの通信モジュール経由にてクラウドサーバにリアルタイムに送信・記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。 モービルアイ連携パッケージは、通信モジュール、GPS、モービルアイとの接続アダプターの組み合わせ。
BU DR-R401/OP-im270 BU DR-R605T/OP-im270 Ituranアドバンスドセーフティーパッケージ
BU-DR R401はユピテル社製ドライブレコーダ。Mobileye 530とBU-DR R401を専用アダプターOP-im270を使って接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをBU-DR R401のメモリカードに記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。 BU-DR R605Tはユピテル社製ドライブレコーダ。Mobileye 530とBU-DR R605Tを専用アダプターOP-im270を使って接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをBU-DR R605Tのメモリカードに記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。 IturanはイスラエルIturan社製フリートマネジメントシステム。Mobileye 530とIturanの車載器を接続することで、Mobileye 530が検知した危険なイベントをIturanの通信モジュール経由にてクラウドサーバにリアルタイムに送信・記録し、車両の挙動をベースとした疲労状態の管理・分析が可能となる。アドバンスドセーフティーパッケージは、モービルアイ連携パッケージに3軸Gセンサーを追加し、急加速・急ブレーキといった車両の挙動もあわせて記録・分析が可能。

フロントガラスの内側に本体を、ダッシュボードにインジケーターを設置する(国土交通省認定)。使い始めは警報が頻繁に鳴り、煩わしく感じるが、ドライバーは、ウインカーをだして車線変更する、適切な車間距離を保とうとするなど、警報が出なくなる運転を心がけるようになる。結果、自然と安全な運転の習慣がクセ付けられるようになる。ページTOPに戻る

眠気通知器 (DSD)

メーカー:
ユニオンツール株式会社
品番(型式):
WHS-1
市場小売価格:90,000円(トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:メーカー直売、東海電子(株)、その他代理店

本製品は、眠気通知器、ウェアラブル心拍センサWHS-1、電極及び運行管理ソフト等から構成される。
WHS-1を装着した運転手の心拍周期等の生体情報から運転中の眠気を検知してアラームで通知する他、運行管理ソフトを用いて眠気の発生時刻、運転手の体の動き等から運行時の生体の総合的情報が管理でき、長期の運用で健康変化等も把握できる。

運転などのほとんど動かない場合は、電極パットを胸に装着するだけだが、荷役などを伴う場合は、パットが取れないようベルトで固定する。あとはDSDと呼ばれる本体を腰のあたりに装着するだけ。心拍から計算された眠気を検知するとアラームで知らせてくれる。さらにDSD本体に記録されたデータをパソコンに読み込むことができ、管理ソフトで表示することもできる。ページTOPに戻る

FUJITSU Vehicle ICT FEELythm(フジツウ ヴィークル アイシーティー フィーリズム)

メーカー:
富士通株式会社
品番(型式):
・センサー本体(VE31A100)
・レシーバー(VE31B100)
・シリアル通信ケーブル(FV7209HK7)
市場小売価格:
60,000円(端末&レシーバー/トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:富士通代理店

ドライバーの耳に装着したセンサーから取得した脈波情報などからドライバーの眠気状態を検知し、音声や本体がバイブレーションすることで危険を知らせる。さらに運行管理者にも通知することができるシステムだ。
また、デジタコなどの車載機と接続し、運行管理システムと連携させることで、運行管理者がドライバーの状態をリアルタイムに確認することができる。

■スマホ版センサー
スマートフォンを通して管理者にメール通知や、運行管理システムとの連携も可能。

  • スマホ版
  • デジタコ版
  • レシーバー
  • 連携図

ドライバーは運転を開始する前に本体を装着。センサーは耳たぶにクリップ。本体と通信用のレシーバーのスイッチを入れる。眠気が検知されると本体がバイブレーションし教えてくれる。さらに管理者側はデジタコを経由して運行管理システムとも連携しているので、リアル タイムにドライバーの状態を確認することができる。ページTOPに戻る

ドライブレコーダー (YAZAC-eye3LDW)

メーカー:
矢崎エナジーシステム株式会社
品番(型式):YAZAC-eye3LDW
市場小売価格:本体¥100,000(トラックNEXT編集部調べ)
         LDW機能¥10,000(トラックNEXT編集部調べ)
 
販売店情報:矢崎エナジーシステム各支店及び販売店

単に画像を記録するだけの従来型ドライブレコーダーからコンセプトを進化させ、事故削減を実現する『予防安全』、『データ活用』をスローガンに掲げ、カメラの画像認識技術を活用したレーン・ディパーチャー・ウォーニング機能をドライブレコーダーとしては、日本で初めて搭載。車線を自動検知して、ウィンカーを作動せずに車線を 越えた時に、「車線逸脱警告」をドライバーへ発し、且つ、その際の映像を記録する。

以下のモデルも補助対象製品

  • ドライブレコーダー
    (YAZAC-eye3TLDW)
    レーン・ディパーチャー・ウォーニング機能付き
  • デジタコ機能搭載モデル
    YAZAC-eye3LDWの機能にデジタコの基本機能もプラス。
    デジタコならではの運転日報等を用いた安全運行管理とドラレコのヒヤリハット画像記録が合体したシリーズ最上位機種。
  • 定価:160,000円(消費税別)
  • ドライブレコーダー
    (YAZAC-eye3LiteLDW)
    レーン・ディパーチャー・ウォーニング機能付き
  • 「YAZAC-eye3」の基本機能はそのまま継承し、接続カメラ数をターゲットの市場ニーズに対応して2個としたモデル。、「YAZAC-eye3」シリーズの最大の特長である予防安全に寄与するハザードマップの自動作成機能や、ドライバーへの警告機能も装備しているほか、周辺機器としてマイクユニットと矢崎製ETCが接続可能。
  • 定価:80,000円(消費税別)
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デジタルタコグラフ「DTG7」

メーカー:
矢崎エナジーシステム株式会社
品番(型式):DTG7
市場小売価格:本体:170,000円(GPSアンテナ含む/税抜)
          車載カメラ:26,000円(税抜)
          (トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:矢崎エナジーシステム各支店及び販売店

「DTG7」は、デジタルタコグラフとしての基本性能を発展させたほか、車載カメラを追加することでドライブレコーダー機能も同時に持たせることができる。
同製品は安全・省エネを目的とした運行管理、車両管理、連続運転や休憩時間等の労務管理など多様な管理が可能。また、ドライブレコーダー機能を搭載し、高解像度カメラを使用した事で、画像認識による車線逸脱警報や前方車両との接近警報など、運転者支援機能を充実させた。

車線逸脱、ふらつき運転、前方車との車間距離、制限速度、横断歩道の路面標示を認識し、車両挙動に応じて注意喚起など、疲労運転と見受けられる挙動をした場合、ドライバーに警告音で知らせる。
また事業所の管理ソフトへは3種類の通信モード「SDカード」「LTE通信(順次対応予定)」「無線LAN(順次対応予定)」から選択が可能。 ページTOPに戻る

ミューレン・スリープバスター

メーカー:
株式会社デルタツーリング
品番(型式):0068F0000
市場小売価格:150,000円(トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:JUKI株式会社、他代理店

センサーパッドを運転座席に装着し、内蔵したセンサーを用いて、非拘束状態で運転者の上体に発生する生体信号(体表脈波:APW)を常時とらえる。このAPWの解析により運転者の疲労度合を6段階に区分けして判定。さらに集中力の低下や体調の急変(入眠予兆信号等)を検知した場合は、運転者に対して画面と音声で警告する。平成26年事故多発判定追加。

以下のモデルも補助対象製品

  • ミューレン・スリープバスター
    (型式:0068G0000)
  • 従来のスリープバスターに状態判定の種類を追加したモデル。
    短時間での気分判定や運転前疲労などの通知判定を加えた。
    平成26年事故多発判定追加。
  • スリープバスター用運行管理ソフト「ヒュータコ」
    (型式:0069B0000)
  • スリープバスターのデータを「ヒュータコ」を用いてパソコンに取り込むことで、運行時間内の運転手の緊張・集中度合と覚醒水準の低下度合および疲労度合が表示可能。
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Stopsleep(ストップスリープ)

メーカー:
株式会社POSナビ
品番(型式):Stopsleep
市場小売価格:26,000円+配送料400円(税込・充電/通信用USBケーブル付 トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:Amazonでのみ販売

StopSleepは指に装着されたセンサーからドライバーの集中力の低下を測定認識し、マイクロ睡眠(瞬間的な意識喪失)にドライバーが陥ることを防止する。またセンサから取得されたドライバーの指の皮膚電位とその周波数を独自のアルゴリズムで分析し、Stopsleep本体から光・音・振動で警告する。

マイクロUSBケーブルを使って充電する。フル充電に要する時間は2時間程度で、15時間程度使用可能。いずれかの2本の指に装着し、電源スイッチを3秒間長押しするとONになる。本体内側についたセンサーが皮膚からの電位信号をキャッチし、その反応が低くなり、集中力が切れ始めたときに第一警告としてアラームが鳴る。さらに指からの反応が鈍くなると「居眠り危険」として、第二警告である音と振動で知らせる。充電と同じケーブルをPCにつなぐと、警告や装着・取り外し等のログデータが見られる。CSVとしてダウンロードも可能。ソフトはPOSナビHPよりダウンロード。 ページTOPに戻る

ドライバーモニター(プロフィア、セレガに装備)

メーカー:
日野自動車株式会社
品番(型式):単体での販売はしていない。
 
市場小売価格:
単体での販売はしていない。プロフィアに標準装備(トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:
日野自動車販売会社

走行中のドライバーの顔の方向や眼の状態をモニターカメラが常時確認。前方注意力不足の検出時には警報音で警告。さらに衝突の可能性が高まるとPCSが早期に作動。カメラ精度の向上で太陽光やサングラス着用の影響下でもより正確な検出が可能となった。作動記録は『エコツリーレポート』にて確認可能。

エンジン始動時に自動的にスイッチが入り、またドライバーモニター単体の「OFFスイッチ」も装備されていないのでドライバーは何もすることはない。まず最初に正常値を検出し設定される(これも自動)。以後、異常値が検出された場合にのみ警報音で警告される。 ページTOPに戻る

Silmee™ Bar type Lite

メーカー:
東芝情報システム株式会社
品番(型式):
S1150SL00
市場小売価格:
85,000円(交換用ゲルパッド100枚含む、トラックNEXT編集部調べ)
販売店情報:同社(東芝情報システム)のみで販売

運転時に胸に貼りつける(ゲルパッド使用)ことで心電位、脈波、皮膚温、加速度などをリアルタイムに計測しスマホに送信。送信されたデータを「からだみらい®安全運転見守りサービス」で解析し眠気を推定。その結果を運転者、運行管理者に通知。

ゲルパッドで胸部に貼りつけることで、心電位・脈波・体動・皮膚温という生体情報を同時に連続計測できる防水小型のウェアラブル生体センサ。心拍間隔、脈波間隔、体動量、姿勢を算出し、Bluetooth通信を介してスマートフォンやタブレットに結果を表示する。 ページTOPに戻る