新明和工業株式会社は、圧縮式塵芥車「G-PX」の2、3トン車級をフルモデルチェンジ、11月1日に発売開始した。
新モデルの開発コンセプトは
「常に時代を読み取り、一歩先をリードする。『G-PX』の新たなコンセプトは『やさしくなじむ』こと。」
としている。
最も重要な安全性・積込能力はもちろん、操作・作業の負担を抑える設計、スマートなデザインなど、実際に収集を行うユーザーだけでなく、この車両が稼働する街に暮らす人々の目線も含めたコンセプトで開発されており、生活に最も近い「環境整備車」ならではの優しさを感じることができる。
それでは、フルモデルチェンジされたG-PXの一端をご紹介しよう。
モードに応じて排出板の自動後退制御を切り換えます。
モード名 | 積込能力 | 積込対象 | 積載物例 |
---|---|---|---|
一般モード | 5%UP | 反発力が 低い積荷 | 一般厨雑芥・粗大ごみ・ 不燃ごみ・剪定くず |
資源モード | 20%UP | 反発力が 高い積荷 | ダンボール・廃プラスチック・ ビニールごみ |
新モデルでは、一度の収集でより多くの積載物を処理し、収益性の向上につなげるため、ボデー内での積載物の動きや、押し込みのパワーバランスを改めて追及。
油圧回路及び積込制御を最適化し、積載物を効率的に圧縮することで、積込性能を最大20%向上(同社従来型比)アップした。
加えて、積載物の種類に応じた2種類の積込モードを選択できる「積込モード切換スイッチ」を標準装備している。
反発力が低い、一般厨雑芥や粗大ごみ、剪定くず等は「一般モード」
反発力が高い、段ボール、廃プラスチックやビニールごみは「資源モード」
この2つのモードを切り換えることにより、汎用性も高く、効率的な積込作業を行うことができる。
また、オプションとして、積込制御やプレスプレート形状の最適化を図った「新ダンボール仕様」も用意されている。
地域の生活圏で稼働するからこそ、安全性が何より重要である塵芥車。新モデルでは視認性や安全確保の機能を一層充実させている。
まず目立つのが、新規開発された「塵芥車専用の大型リヤコンビネーションランプ」。取付位置を投入口横上方に変更することにより車両後方からの視認性を向上している。
さらにハイマウントストップランプを投入口の上部中央に新設し、車両制動時の後続車からの視認性を高めている。
大きくはっきりと日中でも後続車からの視認性を高める。
車両後方の上部中央に新規設定。
後方からの視認性を高め、制動時の安全性を高める。
バネ式のロック機構を採用。
より確実に安全棒を固定し、排出時や振動による不用意な飛び出しを防止する。
ロック解除はワンタッチで簡単。
作業中の案内を表示し、周囲への安全を促す看板。
特に街中での収集時などの安全確保に役立つ。
走行時や積込時の後方視界を確保。
マイク付き(カメラ左側)なので、後部作業者からドライバーへの連絡も可能である。
使う人の負担を抑え、楽に操作できること。
これが作業効率だけでなく、安全にもつながると同社は考え、よりシンプルで、より簡単な操作性、メンテナンスのしやすさなどあらゆる視点からユーザーの負担軽減を見直した。
特に開閉操作をスムーズに行うための工夫が充実している。
開閉操作が楽に行えるよう改良し、開閉時の負荷を軽減した。
片手操作可能なワンタッチ式汚水タンクシャッタを標準装備。
開口面積が広くメンテナンスしやすい。ガスダンパー付きで開閉がラク。
給脂用グリスニップルをボデー下方へ。低い位置での給脂が可能になったため作業が安全に、かつ負担軽減して 行える。
ボタンの位置が分かりやすく 夜間でも操作しやすい。
ユーザーの使い勝手で選べるよう外開き式も用意されている。