緊急取材!東日本大震災
- 1.混乱が続く支援物資輸送の今
- 2.どうなる?東北の物流のこれから
- 3.東北道那須高原S.A.にドクターデュトロ配備
3月11日を境に、日本の物流も一変した。
運送業では、これまでに無かった「緊急物資輸送」という仕事が新たに加わわったものの
東北エリアからの帰り荷は激減。大きく経営の方向転換を迫られる運送業者も少なくない。
また、このたびの大震災は、運送業界に大きな波紋を投げかけた。
今後起こりうる東日本大震災並みの地震に対しての備え、また 東京電力福島第1原発事故に端を発する停電対策は
計画停電のみならず突発的な停電に対する備えも要求された。
その緊急物資輸送は現在どうなっているのだろうか?被災地の運送事業者は、今何を思う。
緊急対応として、4月30日まで東北道那須高原サービスエリアに配備されたドクターデュトロとは?
トラックNEXT編集部が緊急取材。
東日本大震災における救援物資輸送は今も続いている。(4/27現在)
トラック情報サイト「トラックNEXT」編集部では、その物資輸送を運送サイドの目で緊急取材、今だ混乱している現状を目の当たりにしてきた。
搬送先までの道路状況(トラックは通れるか、道路のうねり、電柱工事で大型は通れないなど)、荷降ろし場の状況(スペース、ウイングを開けられるか、荷降ろしの人手はあるか、フォークフトはあるか、夜間の電力など)など、思いもしないところに、物資輸送を妨げる盲点が存在する。
取材を進めるうち
- 依頼され物資を運んだが、届け先が津波に流されて無かった。
- 避難所に持っていったが、「いらない」と断られた。
- 荷降ろしする人員が居らず、避難者に手伝ってもらった。
- 物資集積センターに人はいない。
などの問題点が浮き彫りになった。
この日(4/22)同行させていただいた配送時にも、当初 指定場所に受取人はおらず、しばらく待つシーンも。
混迷を続けるトラック物資輸送の現状。しかしながら支援物資の輸送は今後1年以上は続けられることは必至だ。
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東日本大震災では、多くの運送事業者もまた多大なる被害にあっている。
トラックNEXT編集部では、宮城県仙台市に本社を構える協和運輸倉庫株式会社に、震災当日から現在(4/22)までの動きと、今後の東北の物流について単独インタビュー-しました。
以下がインタビュー
- 貴社の被害状況は?
- 地震発生時、まず最初にとった行動とは?
- 社員の安否はすぐ確認できた?
- 通常の業務への影響は?
- 今必要なものは?
- 宮城県全体の運送業への被害は?
- 経営者の視点から見た支援物資輸送の現状とは?
- ガレキでパンクする?
- 震災後燃料は確保できた?
- 今思う震災対策は?
- 仙台の物流へのダメージは?
- 物流の復興には時間がかかる?
- 貴社の今後の方針は?
- メーカーに求める支援は何ですか?
このインタビューの中にあるが、今必要なものは?という質問に対して、お金や仕事などというもおのではなく「やろうという気持ち」とお答えになられたのが、極めて印象的でした。
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日野自動車株式会社は、東日本大震災を受け、復旧支援物資輸送中の車両不具合発生時に、高速道路内で応急修理を行えるよう、応急修理サービスカー「ドクターデュトロ」を東北自動道の那須高原サービスエリア(上・下)に配備した。(4月30日で終了)
トラックNEXT編集部では、義援金という間接的ではなく、この直接的な支援活動を高く評価し取材しました。
- 配備された期間:3月26日~4月30日
- ドクターデュトロは東日本大震災のために作られた?
- ドクターデュトロは昔からあった?
- どのようなサービスが受けられる?
- 利用は多い?
- 利用できるのは日野のユーザーだけ?
- どうゆうトラブルが多い?
- 緊急ダイヤルと飛び込み、どちらが多い?
- 物資輸送する運送事業者へのコメント
なお、日野自動車株式会社では当面の間、緊急対応ダイヤルを設置し、被災地での同社製品に関する故障や修理などの問い合わせを受付けしている。
緊急対応ダイヤル:0120-009-913 (24時間受付)
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