日本フルハーフ株式会社(本社・神奈川県厚木市、社長:上野晃嗣)は、このたび31フィートのコンテナデータセンターを開発し、データセンター、サーバー・ネットワークなど主にネットワークコンピューティングに関連した展示会「インターロップTokyo2013」に出展した。 同社では2011年の同展示会に20フィートのコンテナデータセンターを出展しており、移動できるデータセンターとして復興に役立つICT部門で「グランプリ」を受賞。物流・運送業界以外からも注目を集めた。
日本フルハーフ製コンテナデータセンターが他社のデータセンターと最も異なるのが空調装置だ。
空調の冷却方式は、空冷・水冷・外気冷導入の3種類があるが、同社のコンテナデータセンターは
熱のみ外気(熱交換方式)で冷却し、庫内の空気を一定に保ちながら、外気が高温時にはコンプ
レッサーを廻して温度を下げる制御を、全自動で行える新型の空調装置を株式会社DENSOと
開発した。原理は2枚の熱交換器を上下に配置し、下部の熱交換器にIT機器の発熱を吸収し内部の
冷媒が吸熱で気化し自然に上昇する。上部の熱交換器は外気のより放熱し、内部の冷媒が冷やされ
液化し下降する。これを永遠にエネルギーゼロで繰り返し行う構造になっている。
さらにその空気をCRACに吸込み、ASHRAE2008範囲外の場合は温湿度調整を行い、範囲内
ならそのまま庫内に戻す構造となっているため、IT機器を最小限のコストで冷却する。