日本フルハーフコンテナデータセンター

 

日本フルハーフ株式会社(本社・神奈川県厚木市、社長:上野晃嗣)は、このたび31フィートのコンテナデータセンターを開発し、データセンター、サーバー・ネットワークなど主にネットワークコンピューティングに関連した展示会「インターロップTokyo2013」に出展した。 同社では2011年の同展示会に20フィートのコンテナデータセンターを出展しており、移動できるデータセンターとして復興に役立つICT部門で「グランプリ」を受賞。物流・運送業界以外からも注目を集めた。

31フィートのコンテナデータセンターを開発

日本フルハーフ 
1.10本の19インチラック、80KW空調と電源を31フィートコンテナにオールインワン。
・空調、電源、ラック、光MDF、監視制御装置全て新規開発の専用品で、データセンターに必要な設備全てをオールインワン。
・稼働後、万一の災害時も、ケーブルを外すだけで即時移動して安全な場所へ移動可能。また移動先でもインフラさえ整えば稼働可能。
2.ISO規格コンテナ製造時に培った技術をもとに開発
・長さ9,530mm、幅2,490mm、高さ2,990mm。
・全体を上下角の8点のみで支える強固な躯体構造。
3.-20℃~40℃の幅広い環境での屋外設置が可能
・コンテナ外壁は海上輸送用冷凍コンテナと同一構造で外気の影響を断熱構造により抑えます。
・高温多湿地域での安定運用と、0℃以下ー20℃の低温時も安定運用。
4.PUE1.1~1.4を達成する新空調装置
 「SCR+CRAC(コンプレッサー内臓)一体制御」の開発 
・空調電力はコンプレッサー空調機と比べ最大使用電力量を85%削減。
・外気をコンテナ内部に取り込まない構造のため、外気のIT機器への影響(埃・ガス・温度等)を排除。
5.コンテナ専用ラック 
・ラックを上下で固定する新方式。ラック単独の振動を低減した、高い耐震性能。
・事前にIT機器をラックにキッティングし、コンテナに組み込むことも可能。
6.直流動作
・コンテナ本体は直流で動作(除:CRAC用コンプレッサー)することで、電力変換ロスを低減でき、効率的な制御が可能。
・IT機器作動電源も交流電源と直流電源の両方を選択可能、かつ内蔵UPS(オプション)で保護。
7.移動用エアサストレーラを同時開発。移動中の振動を抑えます。
・移動中の振動を抑える移動用エアサストレーラを開発したことで、IT機器をビルトイン後も輸送可能。
・移動先においても必要なインフラさえ整えば、ケーブルをつなぐことで可能可能。
日本フルハーフ コンテナデータセンター
迅速な環境構築が可能
データセンターの構築期間は従来のビル型では約2年間の工期を要していたが、数か月程度での構築が可能。また従来のコンテナ型のデータセンターは現地組み立てが発生し、現地搬入から立ち上げまで1~2ケ月程度かかるが、同社コンテナデータセンターであれば、最短1日(搬入当日)。長くても1週間程度で稼働が可能となる。
既存の道路交通法に適した仕様
コンテナサイズが輸送に適したサイズのため、既存インフラでの輸送が可能。
日本フルハーフ コンテナデータセンター
情報爆発時代のコスト削減
従来のビル型のように、初期段階で大規模な建設が必要なく、システムリソースの必要性に応じて追加等が可能。ゆえにユーザーの要望による追加が可能となり、無駄なリソースの保有が要らなくなる。
初期コストの削減
必要な時に必要なスケールアップを行っていくことができるコンテナデータセンターは、その都度必要性に応じた最適なシステム構築が可能なので、初期段階のコスト削減が可能。
運用コスト削減
運用コストで大きな比重を占める電力使用量を新空調装置と直流対応によって削減が可能。
償却コスト削減
現在のデータセンターの減価償却は20年以上での運営が一般的だが、同社のコンテナデータセンターは短期償却による償却コスト削減が可能。

コンテナデータセンター基本構造

セミナーの模様

日本フルハーフ製コンテナデータセンターが他社のデータセンターと最も異なるのが空調装置だ。
空調の冷却方式は、空冷・水冷・外気冷導入の3種類があるが、同社のコンテナデータセンターは
熱のみ外気(熱交換方式)で冷却し、庫内の空気を一定に保ちながら、外気が高温時にはコンプ
レッサーを廻して温度を下げる制御を、全自動で行える新型の空調装置を株式会社DENSOと
開発した。原理は2枚の熱交換器を上下に配置し、下部の熱交換器にIT機器の発熱を吸収し内部の
冷媒が吸熱で気化し自然に上昇する。上部の熱交換器は外気のより放熱し、内部の冷媒が冷やされ
液化し下降する。これを永遠にエネルギーゼロで繰り返し行う構造になっている。
さらにその空気をCRACに吸込み、ASHRAE2008範囲外の場合は温湿度調整を行い、範囲内
ならそのまま庫内に戻す構造となっているため、IT機器を最小限のコストで冷却する。

日本フルハーフ コンテナデータセンター

日本フルハーフ コンテナデータセンター
コンテナ専用ラック
データセンターの心配事のひとつに地震がある。コンテナデータセンターではサーバーラックの国内トップメーカーである日東工業株式会社と開発した上下8点で固定するラックを採用した。革新的なフレーム構造により、「高剛性」と「軽量化」の両方を実現した耐震ラックだ。
監視・制御システム
同社のコンテナは200点近くのセンサを配備。24時間×365日稼働状況を監視する。約2年分のデータをDBに保持し、レポートも自由に提出可能だ。また異常情報はメールやSNMPより通達する。稼働状況は監視センターでの24時間監視し、障害時の被害を最小限にする。
日本フルハーフ コンテナデータセンター
3. 日本フルハーフ コンテナデータセンター復興に役立つICT部門で「グランプリ」を受賞
出展企業各社が2011年に発表・発売予定の製品をエントリーし、カテゴリごとにその優秀性を競い合う『Best of ShowAward』が、今年も開催された。
ICT業界を代表する有力メディア各社からも編集長クラスのキーマンが審査員として名を連ね、学術、そしてビジネス界の識者とともに激しい議論を繰り広げ、復興に役立つICT部門で、コンテナデータセンターが「グランプリ」を受賞した。

日本フルハーフ株式会社 会社紹介

会社名
日本フルハーフ株式会社
http://www.fruehauf.co.jp/
設立
昭和38年10月19日
資本金
10億250万円
本社
〒243-0281 神奈川県厚木市上依知上ノ原3034
TEL:046-285-3111 FAX:046-286-8800
事業内容
1.被牽引車、各種自動車用車体、各種コンテナ及び関連製品の製造・販売
2.前号各製品の賃貸及び古物売買
販売拠点
北海道(011-723-8750)/盛岡(019-672-5472)/仙台(022-792-8630)
新潟(025-243-0520)/石岡(0299-24-1275)/北関東(048-661-9051)
東京(03-3863-8011)/多摩(046-284-2555)/神奈川(046-084-2107)
静岡(054-285-3397)/北陸(076-232-5588)/名古屋(052-532-7051)
阪神(06-6390-8257)/岡山(0869-84-4300)/広島(082-262-2005)
四国(087-863-6078)/九州(0952-53-8110)/南九州(099-284-1634)