スカニアジャパンは2015年6月5日(金)、6日(土)、富士スピードウェイのショートサーキットにて大型トラック(カーゴ車系単車)のユーザー試乗会を開催。同日発売を開始した。
スカニアは、2002年の日野自動車との販売提携により「日野スカニア」として全国の日野自動車系列よりで本格的に販売されるようになった。以後2011年に新たに日本法人であるスカニアジャパンが設立され、日野自動車との提携は解消、、以後スカニアジャパンによって販売は継続され現在に至る。
これまで日本国内ではセミトラクタの販売が主流であったが、ディーラーネットワークが拡充されたこともあり、国内では主流である全長12mのGVW25トンクラスの販売に踏み切った。
このたび販売開始されたモデルは全10種類。大きくは「ロ-ルーフ」「標準ルーフ」「ハイルーフ」に分かれ、それぞれに「低床フルエアサス」「標準リアエアサス」「標準フルエアサス」が用意されている。また同じくキャブタイプもセミショートの「16G」、ノーマル/ハイルーフ仕様の「19G」、最上級仕様の「R19」のいずれかを選択することができる。
このたびの単車系に搭載されたエンジンは直列6気筒12,742リッターのDC13型の1種類のみ。最高出力は410ps/1900rpm、最大トルクは2,150/1,000-1,300Nm/rpmを発生する。先般国内で販売開始されたV8エンジンの搭載車は持ち越しとなった。
トランスミッションはマニュアルの設定はなく、12速+2速電子制御自動変速式でスカニアオリジナルのATMのみが用意された。
スカニアの代名詞ともなっている補助ブレーキの流体式リターダはもちろんのこと、EBS(エレクトロニックブレーキングシステム)、ESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)、クルーズコントロール(標準/下り坂スピードコントロール)なども全車標準装備である。
また燃料タンクは標準は350リッター(アルミ)であるが、300リッター(鋼)、500リッター(アルミ)、700リッター(アルミ)がオプションとして用意されている。さらに追記するなら安全装備として、車線逸脱警報、車間距離保持走行装置がオプションだ。
キャブタイプは全10車型 |
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全10車型オール諸元表 |
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拡大するディーラー・サービスネットワーク(2015年6月現在) |
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架装は日本フルハーフ(株)と日本トレクス(株)の2社が担当 |
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ウイング・バンボディ・平ボディなど架装は、当面日本フルハーフと日本トレクスの2社が受け持つ。両社共に品質には定評があり、安定した供給が期待できる。 |
スカニアの平ボディ。これは国内ではあまり見かけない。 | エンジンは直列6気筒12,742リッターのDC13型の1種類のみ。最高出力は410ps/1900rpm、最大トルクは2,150/1,000-1,300Nm/rpmを発生する。 |
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フロント・リアともにタイヤはミシュラン、アルコアホイールのアルミが標準装備。 (オプションでスチールにすることも可) | 欧州車+国産ボディのドッキングながら、全体的には「欧州トラック」を感じさせる。真横からのシルエットも美しい。 |
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小早川隆治氏はマツダでロータリーエンジン開発、海外広報、RX-7&モータースポーツ主査、広報&デザイン本部長、北米マツダ副社長などを歴任。いわばマツダRX-7の育ての親である。現在はRJCのメンバーとしてカーオブザイヤーの選考委員も務めるなどモータージャーナリストとして活躍している。
これまで、レーシングカートからロールスロイスまで、あらゆるスポーツカーを乗ってきたが、実は大型トラックはほとんど初めてだという。そんな同氏が大型の・・・しかもスウェーデンのトラックであるスカニアを試乗レポート。恐る恐るエンジンをスタートさせ、アクセルを緩やかに踏み込む。とことんスポーツカーを知り尽くした同氏が果たしてどのような評価を下すのか?
2015年6月5日(金)、6日(土)、富士スピードウェイのショートサーキットにて大型トラック(カーゴ車系単車)のユーザー試乗会を開催。朝から夕方まで、ほぼ休むことなく試乗が繰り広げられ多くの来場者がスカニアを堪能した。