昨今、車輌の種類はもとより、その使い方は多様化している。少しの油断が取り返しのつかない大事故につながるケースとなってしまう。その陰には、事故にまで至らなかった多くの「荒い運転」や「漫然運転」が隠れている。
三菱オートリース株式会社ではファイナンスリースやメンテナンスリースなどを中心に、時代や技術の変化、またクライアントのニーズにあわせた車輌管理の最適化など、車に関わる様々なサービスを生み出してきた。
その1つとして同社では、事故発生後の対応だけでなく、事故を発生させない環境を作り出すための事前予防・対策も含めたリスクマネジメントサービスを展開している。
中でも、事故原因となる 「表面化していない見えない部分」 に焦点を当て、専用の車載機器(ドライブレコーダー)によって危険運転映像と運行データ(速度・距離・時間・位置など) を記録し、車輌の使用状況を 見える化 した「MALテレマティクスサービス©」が人気となっている。
このたび同社では 「MALテレマティクスサービス©」のドライブレコーダー実映像を活用した、安全運転eラーニング「MAL web-training」サービスを 開始した。ドライバーの、安全運転に関する知識の定着と意識の向上を主な目的としており、実際の危険運転映像を活用するeラーニングはオートリース業界初である。
それでは「MALテレマティクスサービス©」と「MAL web-training」を合わせてご紹介しよう。
専用の車載機器によって危険運転映像と運行データ (速度・距離・時間・位置など) を記録し、車輌の使用状況を「見える化」できるサービス。
最も大きな特徴は、月1回三菱オートリースの担当者が訪問し、集計されたデータの分析結果を元に、改善方法を共同で検討してくれることだろう。
「自社でデータ分析をする時間も人員もない」「安全教育を何をしていいかわからずマンネリ」などの対応にも役立つ。 また、GPSの位置情報を活用することで、より最適な配送エリアの設定や拠点開設等の検討にも活用できる。
「MAL web-training」は、「MALテレマティクスサービス©」のドライブレコーダーで撮影された危険運転映像を活用した、安全運転啓発のeラーニングである。
一度にドライバーを集めるのが難しく、安全教育の場を持ちにくい事業者には使い勝手が良さそうである。
長距離輸送などでなかなか事務所にいないドライバーにはスマートフォンやタブレットで受講が可能であり、1回の受講は5~10分程度である。
実際に発生した事故やヒヤリ・ハット映像を活用し、「この場面ではどういった事故(ヒヤリハット)の可能性があるか」「どこに気を付けなければならないか」を、自分で考えて判断させる。
何度も繰り返し映像を見て考えることで、頭で理解するだけでなく、感覚として身体に浸透させることができる。
「慣れ」は仕事をスムーズにする反面、油断からの事故につながりやすい怖さがあることはご存じだろう。このサービスを利用し基本に立ち戻ることで、1件でも事故を減らすことにつながればよい。
ドライバーの安全運転に関する知識の定着と意識の向上を目的としたこのサービスは、 「MALテレマティクスサービス©」の契約者でなくても単独契約できる。