トラックNEXT(ネクスト)は、トラックユーザーとトラック関連メーカーをつなぐトラック情報サイトです


 今、トラックの環境負荷の低減としてCO2削減、さらには運送事業者にとっても大幅なコストダウン効果があるとして注目を浴びているのが、東京電力が積極的に推進する「外部電源式アイドリングストップ給電システム」だ。
 
これは、簡単に言えばエンジンをかけたまま待機する機会の多いトラックの冷暖房に、外部から直接電力供給することによってアイドリングを抑止しようというもので、全国に21拠点87基が設置され、168台が同時利用可能となり、今後も利用可能な拠点は増えていく予定のようだ。(平成21年3月末現在)
 当該システムは、すでに多くのマスコミで紹介されているが、実際の使い勝手やその効果が今ひとつよく分からない。そこで今回、東京電力鰍ネらびに給電スタンドを設置した鞄兼本宇佐美 第二湾岸千葉新港SS店の協力のもと、ユーザーと設置店の担当者にインタビューを得ることができた。
■ 取材協力:富士運輸株式会社  ・株式会社宇佐美鉱油


定期的に給電スタンドを利用するドライバーにインタビュー


   

(動画でご紹介。Windows Media Playerで再生可能。 WMVファイル、8.8MB 2分18秒)







1. 車載パーケージクーラー(日野車用 200V)、車内冷暖房器具(100V)、車載器を導入。接続電源ケーブルは車載器に付属され、利用者が用意する。
2. 接続電源ケーブルを取り出し、車両側にケーブルを接続する。
3. 認証カード読み取り部に認証カードをタッチする。
4. 給電スタンドにプラグを差し込む。
たったこれだけの操作で電気が使えるようになる。


トラックを降りてから、電気が使えるようになるまでの操作を動画でご紹介。





通常の家電品(100V)ならば使用は可能だが、ハロゲンヒーターなどは熱でカーテンやシートが燃える可能性があり、使用できない。
日野自動車プロフィア用
200Vパッケージクーラー
100Vスポットクーラー使用例
100Vセラミックヒーター使用例
市販の100V電気毛布
その他、通常の100Vの家電品なら、何でも使うことができる。
 
市販家電品の加湿器
市販家電品のパソコン
携帯電話の充電
ポータブルテレビ
市販家電品のDVDプレーヤーやカーナビ
 


 
大型トラック1台のアイドリング1時間あたりの試算例(冷暖房利用時)
【大型トラック1台・冷暖房利用】 年間約6トンのCO2排出量を削減・年間12.6万円のコストダウン
・1日6時間、年間250日利用した場合の試算値
・大型車の走行エンジンアイドリング時の軽油消費量=1.56L/時(環境省調査結果より)
・システム利用料金=給電スタンドの製造設置費用償還と電気代等のための利用料金
・利用料金引き下げは平成22年3月末まで


■給電スタンドの設置状況
千葉県千葉市 宇佐美鉱油 千葉新港SSをクリックすると店舗詳細がご覧いただけます。



■外部電源式アイドリングストップ給電システムの詳しいホームページ(東京電力)はこちらから