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業務車両向けカーナビ
「Solid Navi」
日立オートモティブシステムズ株式会社は、業務車両向けカーナビゲーション「Solid Navi」をクラリオン株式会社と共同開発し、2007年7月から販売していたが、 今回その 「Solid Navi」と連動して車両の走行情報が解析できる運行実績解析ツール「Solid Guardian」を、2010年4月から販売開始した。

「Solid Navi」は、一般的に壊れやすいと言われるDVD装置やファンなどの可動部品を排除し、高耐久性を向上させた業務用のカーナビである。
これまでタクシーなどで実績を挙げてきたが、商用車や小型車両で通信を使わない簡易的な運行管理による業務効率向上や安全運転・エコ運転支援のニーズに対応するため、「Solid Navi」と組合せて利用する運行実績解析ツール「Solid Guardian」を開発した。

新登場の運行実績解析ツール「Solid Guardian」は、「Solid Navi」がUSBメモリに取得・蓄積した車両の走行情報ログの解析を行うソフトウェアツール。

「Solid Navi」と「Solid Guardian」を組み合わせると、新たな装置を導入することなく、日報の作成・印刷や運行・運転状況の自己分析機能、管理者向けとして運行データの解析やドライバー評価支援機能、燃費解析をはじめとした、多彩な機能などを利用することができる。


運行前: 自分専用のUSBメモリを車両の「Solid Navi」に差し込むだけでOK
運行一覧表などの確認、ドライバーの運転評価などをチェック
   
業務中: 「Solid Navi」上の「荷卸」「作業中」(内容は自由に決定できる)などの
ボタンを押して、状況を登録しておく。(ファンクション機能)
管理者画面例(ランキング・得点グラフ)
※画像をクリックすると拡大表示します
   
終業後: 「Solid Navi」からUSBメモリを抜き、事務所のパソコンに挿す。
差し込むだけで自動的に日報が作成・印刷される。
管理者画面例(速度グラフ)
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運転日報(2種類)評価が点数で表示されるのでわかりやすい
※各画像をクリックすると、それぞれ拡大表示します
管理者画面例(燃費グラフ)
※画像をクリックすると拡大表示します
   
運転改善報告書
事故や違反を起こしたなど、管理者が指定したドライバーのための報告書類。
日報と同時に印刷され反省点などを書いて提出する。
※画像をクリックすると、拡大表示します
様々な管理画面で得られた情報を
ドライバーの安全講習などへ生かせる

その他、ドライバー用のメニューでは、他ドライバーと自身の運転比較などができ、ドライバー個々の安全運転への意識向上を狙える。また管理者用の画面では、速度、加速度、安全運転評価、経済運転評価など様々なデータ解析を見ることができる。「Solid Navi」のオプションとしては、通信を介し管理者⇔ドライバーのメッセージをやりとりできたり、バックカメラを接続することも可能だ。充実している。
 

 

(写真左から)
日立オートモティブシステムズ株式会社
CIS事業部 システムソリューション本部 
コアシステム部 専任部長 中村 新一氏
同部 主任技師 中西 一弘氏

編集後記

今回取材させていただき、実物を拝見した感想は「わかりやすい」の一言につきる。
ドライバーはパソコンのキーボードを一切触らなくても、わずか数秒で日報が印刷される。日報には運転状況が点数で表示されるのも大きな魅力である。

これまで数々の運送事業者様の方と直接お話をしてきたが、「あれこれデータを打ち込むのが面倒」「機械がひとつになればいい」という声が圧倒的に多かった。
管理者の方にとっても、「○○が見たいが、どうすればいいのだろう」というストレスも感じなくてすむ画面設計だ。難しい言葉は使われておらず、「燃費」や「運行一覧」など、一目で意味が分かる言葉を使用している。

ドライブレコーダーが非常に注目を浴びているが、解析ソフトが非常に高価で複雑なため、なかなか導入に踏み切れない方もいるだろう。同製品も車速をとっているし、ドラレコの解析ソフトより非常にリーズナブルだ。

事故映像が撮られるドライブレコーダーは廉価なものを導入し、「Solid Navi」と「Solid Guardian」を組み合わせる手段もある。

特に引越業者や配送業者など納品先が一定ではない運送事業者様にとって、カーナビ+運行分析ができる環境はメリットがあるのではないだろうか。

その他、日立交通情報センターに交通情報を蓄積・分析し、渋滞の現況や予測情報を提供しているという。日立グループならではの安心感を感じられる。








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