昭和の高度経済成長期を支え、ニッポンを創ったくるま、それがこの三輪ダンプである。
当時の国内道路事情は悪く、運転の容易さ、また回転半径が小さく脱輪を避けやすいこの車は、農林業や山間部をはじめ、建設・運送・廃品回収業など、様々な業種で重宝された。当時の三輪車は、もともと簡単な荷物配達を想定した平ボデーが主だったが、全長規制がなく、長尺物などにも優位性を発揮。本来想定していた荷物配送を超える使い方にも長けていた。
その後、ダンプ架装専用のシャシ改造や補強を加えたシャシフレームの登場などで、ダンプ機構を備えることが可能になった。現在の小型量産ダンプの原型であり、また、その油圧技術が、のちのクレーン車などの特装車、テールゲートリフタなどの荷役装置への応用へとつながっていった。
だが昭和40年代、高速道路が開通していく中、走行安定性に優れた四輪に変わっていった。また建設需要に伴う車両の大型化に伴い、三輪ダンプは減少の一途をたどった。現在、技術は日々進歩し、あらゆる最新鋭の技術が注ぎ込まれたダンプが生まれ、当時からは思いもつかないほどの素晴らしい車が町を走っている。
しかし、日本のダンプの原点はこの三輪ダンプにある。それを眠りから覚まし、復元させたのが、新明和工業株式会社である。- 出身地:
- 広島県安芸郡
- 両 親:
- (父)東洋工業(現マツダ)
(母)新明和工業株式会社 川西モーターサービス
(新明和工業 特装車製造・販売部門の旧呼称) - 生まれた年:
- 昭和42年頃
- 名 前:
- 三輪ダンプトラック
- 型 式:
- シャシ:T2000
ボデー:DR2−11S
「リヤダンプ2トン車級−油圧装置11S型搭載」 - 全 長:
- 4,810mm
- 全 幅:
- 1,770mm
- 全 高:
- 1,930mm
- 最大積載量:
- 2,000kg
- 車両総重量:
- 約2,500kg
- 乗車定員:
- 3名
-
- 会社名
- 新明和工業株式会社 http://www.shinmaywa.co.jp/
- 代表者
- 取締役社長 大西 良弘
- 設 立
- 1949年11月5日
- 資本金
- 15,981,967,991円
- 取扱製品
- 飛行艇、航空機コンポーネントの改造・修理作業
環境・建設・物流関連各車両
ポンプ・関連製品、真空装置、自動機器、空港用設備
ビルごみ回収システム関連、ごみ中継・選別関連
ごみ再資源化・ 処理関連機器・システム - 従業員
- 連結 3,782名 単体 1,970名
- 本 社
- 兵庫県宝塚市新明和町1-1