(公社)全日本トラック協会(星野良三会長)は2016年10月6日、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで第21回全国トラック運送事業者大会を開催した。
同大会は中国トラック協会(小丸成洋会長/広島県トラック協会会長)並びに鳥取県トラック協会(川上和人会長)を中心として運営され、全国のトラック運送事業者約1,200人が参加した。
大会の全体会議では、まずは開催地ブロックを代表して中国トラック協会 (公社)広島県トラック協会会長 小丸成洋氏が挨拶。次いで(公社)全日本トラック協会会長 星野良三氏による挨拶ののち、議長団が選出された。全体会議はここで一旦中断、2つの「分科会」に分かれコーディネーター・パネラーともに事業者というパネルディスカッションが行われ後、株式会社澄川酒造場 代表取締役社長 澄川宜史氏による記念講演、大会決議、国土交通省自動車局 藤井 直樹氏鳥取県知事 谷本 正憲氏による来賓挨拶、次回大会開催地ブロック協会会長挨拶、ガンバローコールと続き、盛会のうち閉会となった。
(公社)広島県トラック協会会長 小丸 成洋氏
星野会長は冒頭、政府はさらに経済成長を目指すため「未来への投資を実現する経済対策」を掲げ、平成28年度第2次補正予算案を編成し閣議決定したことに触れた。
さらに、運送事業界としては、平成29年度税制改正の最重要項目のひとつとして要望している「高速道路の大口多頻度割引最大50%」について、ETC2.0搭載車においては、30年3月末まで延長。また従来のETCにおいても12月末まで適用されることになったことに言及した。
また2年目を迎える「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」では地方協議会においてパイロット事業に取り組んでいただき、長時間労働の抑制や適性運賃などの取引環境の改善に向けて、着々と準備が進んでいると述べた。
最後に、本日の事業者大会は、交通安全対策や労働力不足などの諸課題に、トラック運送業界が一丸となって積極的に取り組んでいくために、一致団結する絶好の機会として、トラック運送業界の明るい未来を自らの手で切り開くため、業界の叡智と総力を結集して、共に頑張ってまいりたいと言葉を締めくくった。
議長 (公社)広島県トラック協会会長 小丸 成洋氏
副議長 (公社)島根県トラック協会会長 三島 進氏 (一社)岡山県トラック協会会長 壷坂 須美男氏
(一社)鳥取県トラック協会会長 川上 和人氏 (一社)山口県トラック協会会長 河崎 静生氏
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<コーディネーター> 高柳 勝二氏 |
<パネリスト> 飯田 勇一氏 |
<パネリスト> 堂坂 佳延氏 |
<パネリスト> 清野 敏彦氏 |
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<コーディネーター> 日本PMI コンサルティング株式会社 主席コンサルタント 小坂 真弘氏 |
<パネリスト> 株式会社ティスコ運輸 代表取締役社長 菅原 茂秋氏 |
<パネリスト> 株式会社カワキタエクスプレス 代表取締役 川北 辰美氏 |
<パネリスト> 広島急送株式会社 代表取締役 實光 広宣氏 |
山口県萩市にある澄川酒造場。日本最大最高峰の日本酒市販酒コンテスト「酒コンペティション」において3年連続第1位を獲得する。
澄川 宜史氏は2007年に代表取締役の就任。以後「健全かつ王道の発酵で日本人のDNAに響く日本酒作り」を目指している。
しかし、事業は順風満帆という訳でなく苦難の連続であると熱弁をふるった。特に2013年の7月末に襲った豪雨災害によって、酒蔵や自宅は1階部分は全て浸水。相当な被害を受けたが、同社が製造する「東洋美人」などの熱烈なファンからの支援等に励まされ、現在に至ることなどを講演した。
私たちトラック運送事業者は、我が国の国民生活、産業活動を物流面で支えるとともに、 本年四月に熊本地方で発生した地震においては、業界が一丸となって救援物資輸送にあたり、国民の皆様から高い評価をいただいた。
しかしながら、少子高齢化に伴う若年労働者不足が顕在化し、人材の確保が急務となる一方、多くの事業者が再生産可能な運賃収受ができず、厳しい事業経営を強いられている。
また、二年目を迎え全国に設置されている「トラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会」ではパイロット事業がスタートし、手待ち時間の削減方策や附帯業務の有償化方 策等具体的な成果が出るよう、トラック運送業界の総力を挙げて、取り組んでいかなければならない。
我々は、今後とも、交通事故防止や環境保全に率先して取り組み、社会との共生を図りながら、トラック運送業界の叡智と総力を結集して、これら当面する諸課題に勇気と英断をもって果敢に対応していかなければならない。
このため、本日、第二十一回全国トラック運送事業者大会にあたり、我々は、本大会の総意をもって、以下のとおり決議する。
右、決議する。
平成ニ十八年十月六日
第二十一回全国トラック運送事業者大会