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いすゞとボルボ・グループ、戦略的提携に関する基本契約を締結

2020年10月30日(金)

 いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山正則、以下「いすゞ」)とボルボ・グループ(本社:スウェーデン・イエテボリ、プレジデント兼CEO:マーティン・ルンドステット)は本日、昨年12月に締結した覚書を基に、商用車分野での戦略的提携に関する基本契約を正式に締結した。本契約には、いすゞによるボルボ・グループ傘下であるUDトラックスの事業取得に関する合意も含まれている。UDトラックスの事業取得につきましては、関連当局の承認を経た後、2021年上半期中に手続きを完了する予定。

 いすゞとボルボ・グループは、本アライアンスにおいて、強固な関係に基づき、長期にわたりシナジーを創出し、物流の将来課題の解決を目指す。

■いすゞとボルボ・グループはそれぞれが得意とする領域を相互に補完しながら、お互いの持つ優れた技術とスケールメリットを活かし、商用車における既存技術および先進技術開発の協業を進める。

−いすゞとUDトラックスは、ボルボ・グループの技術も活用し、日本およびアジア市場向け大型トラックのプラットフォームの共同開発を進める。

−先進技術分野では、商用車の自動運転、コネクテッド、電動化などの将来を見据えた技術開発を加速する。

■いすゞは、ボルボ・グループからUDトラックス事業を取得し、日本および海外市場における大型トラックビジネスのさらなる強化を図っていく。UDトラックスのいすゞグループ入りによって、ボルボ・グループとの協業を円滑かつ迅速に推進することが可能となり、早期に相乗効果を生み出す。

−取り組みの第一弾として、2022年以降、いすゞとUDトラックスは一部車型の共有を行う。

−ボルボ・グループは、UDトラックス事業譲渡後も、引き続きUDトラックスのスムーズな事業継続に関わる支援を当面継続、その中にはコンポーネント供給も含まれている。

■いすゞとボルボ・グループは、進化する都市型物流へ対応するため、いすゞが得意とする中・小型トラックでの協業を進めていく。

■購買協業においても、いすゞとボルボ・グループの相互の技術、展開地域を踏まえ、ボリューム拡大によるメリットを追求していく。

 本アライアンスの主要な取り組みは以上の通りだが、いすゞとボルボ・グループは、これに限らず、幅広く協業の可能性を追求していく。
 また、いすゞとボルボ・グループは、この提携を強力に進めるため、両社CEO、社長、役員で構成するアライアンスボードのもと、アライアンス・オフィスを日本とスウェーデンの両国に設置することに合意した。

 いすゞとボルボ・グループは、20年以上の長期にわたる戦略的提携契約を締結した。これから、共に物流の将来課題に挑み、社会とユーザーに提供する価値の最大化と、商用車業界の新たな価値の創造を目指していく。

 ボルボ・グループ、プレジデント兼CEOのマーティン・ルンドステットは次のように述べている。
「ボルボ・グループといすゞは、このアライアンスによって、それぞれの市場や商品セグメントにおける競争力が増すことを大いに期待しています。これは技術開発投資の成果を共有するだけでなく、相互の企業成長にも貢献すると考えています。さらにUDトラックスがいすゞグループの一員になることにより、ボルボ・グループといすゞをつなぐ重要な役割を担うとともにUDトラックス自身の更なる持続的な成長にも繋がると考えています。新型コロナウイルスによる前例のない状況の中でも顧客サービスに尽力し、業績向上に努めてきたUDトラックス社員の皆さんを私は誇りに思っています。ボルボ・グループは引き続き、本アライアンスを通して、UDトラックスの支援を行うとともに、アジア市場への展開を継続してまいります。」

 いすゞ自動車社長の片山正則は次のように述べた。
「いすゞとボルボ・グループは、昨年12月の戦略的提携に関する覚書締結後、新型コロナウイルス影響による困難な状況においても具体的な協業内容についての協議を進め、多くの合意を果たし、両社の信頼関係は強固なものになりました。この長期的なパートナーシップが、商品・技術・地域での協力のもと、世界の物流業界の進化に貢献し、未来に向けて、お客様と共に新たな価値を創造していくことを確信しています。またUDトラックスをいすゞグループに迎えることで、UDトラックスが本アライアンスを推進する上での重要な役割を果たし、協業を効率的かつスピーディーに進め、成果を早期に実現出来ることを期待しています。」

 なお、本契約に伴うUDトラックスの事業取得価格(企業価値)は、2,430億円(約200億スウェーデン・クローネ)となる。