ドライブレコーダー比較特集!!

ドライブレーダーとは…

ドライブレコーダーとは、車両に搭載したカメラによって録画された事故やヒヤリハットの映像をもとに、事故防止のための安全運転教育に役立たせることを目的に、2003年頃に実用化された機器である。
当初はタクシー業界において活用されていたが、2007年に東京都トラック協会が3年間で事故を半減させることを目的として大々的に導入助成を開始。ドライブレコーダーは事故防止のみならず燃費向上などにも効果があるとして、全国的に導入助成が始まり、運送業界においても装着が急速に広まった。当時は「映像記録型ドライブレコーダー」と称していたが、現在ではほぼ「ドライブレコーダー」(略してドラレコ)だけで通じるようになった。(※1

※1)現在では常時録画タイプが主流であり、走行中のすべての映像が録画できるようになっている。しかし事故防止のための安全運転教育には、すべての映像は必要なく、イベント発生時(急ブレーキや急ハンドルなど大きなGが検出された時)だけを抽出できるようになっている。

物流・運送業界におけるドライブレコーダー

2007年以後メーカーの新規参入も増え、ヒヤリハットなどのデータを細密に分析できるタイプや運行管理や動態管理まで連動してできる高性能タイプ、また逆に映像を見ることだけに注力した低価格な製品も販売されるようになった。
しかし、あまりに多くのメーカーから多種多様な製品を発売されるため、事業者が製品を選択できないという混乱が生じ、(公社)全日本トラック協会は2012年に、事業者の使用目的に応じて分類を行い、機器の要件についてガイドラインを策定。
そのガイドラインに基づき助成事業助成対象機器を選定するに至った。

この特集ページにおいては、 (公社)全日本トラック協会によって助成金の対象となった製品を中心に解説しよう。

全日本トラック協会によって分類された4つのタイプとは?

簡易型
急ブレーキ時等の映像及び簡易的に取得した車両速度情報を活用し、運転指導を行うタイプ
簡単に言うとて…車速センサーではなく、GPSにより車両速度を割り出すタイプ
標準型
急ブレーキ時等の映像及び車両速度情報を活用し、運転指導を行うタイプ
簡単に言うとて…GPSではなく車速センサーによって正確な車両速度を表示するタイプ
運行管理連携型
急ブレーキ時等の映像及び車両速度情報による運転指導に加え、運行管理面やヒヤリハット等の多角的な分析等から交通安全教育等を行うタイプ
簡単に言うとて…車速センサーによって正確な車両速度を表示し、運行管理などの分析が可能なソフトがあるタイプ
スマートフォン活用型
スマートフォン(高機能携帯電話)及びアプリケーションの利用により事務所等に転送した急ブレーキ時等の映像及び位置情報を活用し、交通安全教育等を行うタイプ
簡単に言うとて…スマートフォンを使ったドライブレコーダー

タイプ別メリットデメリット

  • 簡易型
    全日本トラック協会助成金額
    助成額…なし
    • 価格が安い
    • 取り付けが簡単
    • 速度が正確ではない
    • ビューワで映像を確認
    • 通常カメラは1~2個
    • 管理や分析はできない
  • 標準型
    全日本トラック協会助成金額
    助成額…なし
    • 価格が安い
    • 速度は正確
    • 取り付けが必要
    • ビューワで映像を確認
    • 通常カメラは1~2個
    • 管理や分析はできない
  • 運行管理連携型
    全日本トラック協会助成金額
    助成額…20,000円
    • 専用のソフトで管理
    • 価格が高い
    • 取り付けが簡単
    • 複雑な管理や分析が可能
    • カメラは4個以上の機種有

  • スマートフォン活用型
    全日本トラック協会助成金額
    助成額…なし
    • 価格が安い
    • 取り付けが簡単
    • 速度が正確ではない
    • ビューワで映像を確認
    • 通常カメラは1~2個
    • 管理や分析はできない

分類問わず共通

年月日・時刻 記録できる 鮮明度 信号の色が識別できる
加速度(G)センサーのレベル調整 レベルを調整できる フレームレート 10フレーム/秒以上
加速度記録 記録できる 電源 どこからとってもいい
トリガー回数 トリガー回数が記録できる 画像等の印刷 印刷出力が可能
撮影画角 おおむね横90°縦80°以上    
■運管理連携型の再生画面例 ■エコ・安全運転指導書 ■違反頻発エリア分布
運管理連携型の再生画面例 エコ・安全運転指導書 違反頻発エリア分布
(矢崎エナジーシステム:YAZAC-eye3T) (富士通テン:OBVIOUSレコーダーエコ・安全運転支援ソフト)
■簡易型のビューワ例 ■動態管理システムと連動例 ■簡易型の取り付け例
簡易型のビューワ例 動態管理システムと連動例 簡易型の取り付け例
(ドライブ・カメラ:Witness-Light-G) (あきば商会:タコドラ)  

運行管理連携型の場合

車両速度 車速センサによる計測
記録方法 イベント記録
イベント記録+常時録画 のいずれか
運行管理機能 運転日報等の出力、デジタコとの連動、車両挙動分析、解析ソフトなど
メリット デメリット
  • 専用のパソコンソフトにより、運行管理から事故ヒヤリハット分析が可能
  • 複数(3台以上)のカメラが装着可能な機種が多い
  • 運行管理連携ソフトが高価
  • 運行管理連携ソフトは若干のパソコンスキルが必要

デジタコ一体型ドライブレコーダー一覧

Tacodora

国交省認定:自TDII-94 / 自TDII-90

メーカー:トランストロン
製品名:DTS-G1Dシリーズ/
DTS-D2Dシリーズ
型式:DTS-G1D/DTS-D2D

ネットワーク型車載ステーション、ドラレコ内蔵。

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機器メーカー 製品名 型式 デジタコ一体型 備考
富士通 DTS-G1Dドラレコ内臓 FV710G1D 自TDII-94  
DTS-D2Dドラレコ内臓 FV710D2D 自TDII-90  
矢崎エナジーシステム YAZAC-eye3T YEYE3TセットTR 自TDII-25  
クラリオン 8カメラ対応通信型 CRX3108T 自TDII-80  
エムモビリティ/トランス・アイ SKYEYEDMS RYK-CC201 自TDII-67  
データ・テック SRConnect M619 自TDII-54  

運行管理連携型ドライブレコーダー一覧

機器メーカー 製品名 型式 備考
矢崎エナジーシステム YAZAC-eye3T YEYE3セットTR  
YAZAC-eye3 Lite YEYE3LiteセットTR  
YAZAC-eye2E YEYE2EホンタイTR  
YAZAC-eye2EL YEYE2ELホンタイTR  
デンソーテン OBVIOUSレコーダー DRU-5010 ドラレコ専用モデル
DRU-5020 デジタコ搭載モデル(2015年12月より)
市光工業 バックカメラ一体型 STR-200Tシリーズ  
クラリオン 2カメラ対応通信型 TX2000-SA  
ドコマップジャパン GPS車両位置情報システム DoCoMAP  
ドコモ・システムズ docoですcar「通信型ドライブレコーダー」 THD-501DS  
アイ・シー・エル MIMAMORI連携ドライブレコーダー IDR-1200M
/TVRC-DH500-ICL
 
パイオニア 通信ドライブレコーダー TVRC-DH500-FC/RC  
NPシステム開発 ドライブレコーダー NDR-200P  
メルモ ドライブレコーダー i-Reco IR-2000  
デンソーソリューション ドライブレコーダーDN-PRO4 DN-PRO4  
テクノホライゾン タフモアイ360/タフモアイX THD-601B/THD-501X  
ノーティス リスク分析型ドライブレコーダー NP-5000/NP3000(SP)  
日本電気 くるみえドライブレコーダー F100-000005-T12
/F100-000005-T14
 
ビューテック ドライブレコーダー(ファーストビュー) FiestView V2HD  
ITSグリッド スマーティクスアイ PSE-3010A  

※上記表は、全日本トラック協会助成対象機器

標準型の場合

車両速度 車速センサによる計測
記録方法 イベント記録
イベント記録+常時録画 のいずれか
メリット デメリット
簡易型と比べ、速度を車速センサーから取得するため、事故やヒヤリハット時の正確な速度が分かる。 専用のビューワ(通常購入時に無料でついてくる)だけなので、詳しい管理や分析はできない。

標準型ドライブレコーダー一覧

機器メーカー 製品名 型式 備考
アイ・シー・エル ドライブレコーダー IDR-1200
INBYTE 安全運転支援システム MOVON MDAS-9T
市光工業 バックカメラ一体型 STR-200Nシリーズ  
シルバーアイ ドライブレコーダー STX-001  
ウィンズ・テクノロジー・ジャパン 標準型ドライブレコーダー WTJ-425  
ノーティス リスク分析型 LNP-1000-SP1  
東海クラリオン 4カメラ対応ドライブレコーダー TX4000  
テクノホライゾン Tough More-Eye X タフモアイエックス THD-501S  
日本ヴュ-テック 録太郎FHD VHR-851FHD  
ユピテル ドライブレコーダー BU-DR HD635T  

※上記表は、全日本トラック協会助成対象機器

簡易型の場合

車両速度 GPS方式による計測
記録方法 イベント記録
イベント記録+常時録画 のいずれか
メリット デメリット
  • 安価
  • シガレットから電源を取るタイプが多く、取り付けが簡単
  • 専用のビューワ(通常購入時に無料でついてくる)だけなので、詳しい管理や分析はできない。
  • 速度計測がGPS方式のため、事故やヒヤリハット時の正確な速度が分からない。

簡易型ドライブレコーダー一覧

機器メーカー 製品名 型式
アサヒリサーチ Drivemanドライブレコーダー Driveman TR-21/Driveman TG-T1
青木製作所 256GB対応ドライブレコーダー AMEX-A07TR
ノーティス リスク分析型 LNP-1000
カーメイト 360°ドライブレコーダー EMK5001、EMK3004
エフ・アール・シー ドライブレコーダー NX-DR201 DRT
ウィンズ・テクノロジー・ジャパン 簡易型ドライブレコーダー WTJ-N7/WTJ-E7
スマートバリュー スマホ連動フォーマットフリー機能付ドライブレコーダー CiEMSEye T-5
ユピテル ドライブレコーダー BU-DRHD630T
TCL スマートレコ WHSR-532WP
シルバーアイ ドライブレコーダー STM-101/STM-102/STM-302BC
日本ヴューテック 撮太郎 VF-DVR-202
ITSグリッド スマーティクスアイ PSE-3010
トランス・アイ クラウドドラレコ RKY-CC121
アルファ・デポ バックモニター連携ドライブレコーダー B35FDD
ビューテック ドライブレコーダー(ファーストビュー) FirstView V1HD

※上記表は、全日本トラック協会助成対象機器