長距離輸送では帰り荷の確保が必須である。とくに燃料価格が高騰している昨今では帰り荷は絶対に必要な条件だ。しかし、同業者から斡旋してもらうだけでは採算が厳しいのも事実である。そこで競争の少ない帰り荷をいち早く開拓して、独自の運行形態を構築した事業者がいる。この事業者は五光物流(本社・茨城県筑西市、小林章三郎社長)で、今から約20年前にFRPなど特殊な産業廃棄物を帰り荷とするような仕組みを構築した。
同社の設立は1965年で、現在の事業内容は一般貨物自動車運送事業、自動車運送取扱事業、倉庫業、産業廃棄物収集運搬業、流通加工などである。売上高は25億7720万円(2013年3月期)で、比率はトラック輸送57%、保管・倉庫23%、流通加工15%、環境3%となっている。保有車両数は48台(3.5tシャーシ2t車16台、大型車25台、バキュームなど特殊車7台)、その他に毎日約50台の傭車に荷物をだしている。 |