今年3月で東日本大震災から早くも3年が経つ。時間の経過とともに「過去の惨事」のような感覚になりがちだが、被災者にとっては現在でも非日常的な状態が続いている。今回は津波で会社を喪失し、車両も大型車20台(そのうちトレーラ2セット)が被災、さらに従業員にも2人の犠牲者がでて、「一時は止めようか」とも思ったが、復興への歩みを着実に進めている事業者を紹介する。
この事業者はカネフジ運輸(宮城県東松島市、須藤睦弥社長)で、被災当時に社長だった須藤弘三会長は宮城県トラック協会の現会長でもある。同社の設立は1983年で、須藤会長が創業した。近くに工場がある住宅資材のメーカーがメインの荷主で、製品の保管や輸送をしている。主たる輸送エリアは関東一円、東海地方では静岡辺りまでで、昔は関西などにも行っていたが現在は関西などには行っていない。納品先は住宅メーカーの工場や問屋などである。 |