トラックの待機時間の短縮は業界にとって大きな課題だ。ドライバーの長時間拘束の一因であり、人件費という面からも改善が求められている。また路上での待機は社会的な問題でもある。そこで川崎陸送(本社・東京都港区、樋口恵一社長)では、以前から待機時間の短縮に向けて取り組んできた。各営業所で様ざまな取り組みをしているが、ここではセンターに納品にきた車両の所要時間(待機時間+作業時間)の短縮を実現し、自社の庫内作業の生産性も向上した同社関東営業所(山崎悟所長)の事例を紹介する。
同営業所は埼玉県坂戸市の大手食品メーカーの工場内にある。倉庫面積は1万2870平方メートル、自動倉庫3基(保管可能パレット1万6360枚)で、第1倉庫、第2倉庫、Aランク倉庫からなる。その他に外部倉庫も使用している。最大同時接車バースは26台で、取扱商品は菓子、スナック、チョコ、ガム、グミ、食玩(おまけ付き菓子)などである。 |