3年前から不採算取引先の見直しを進め、車両もピーク時の約200台から約150台に、従業員も約300名から約200名に縮小して大胆な財務体質の改善を図り、将来を見据えた企業構築に取り組んでいるのが山形陸運(本社・山形市、佐藤公啓社長)。
総ては「企業責任と社会責任が果たせる適正な価格であること」(佐藤社長)につきるという基本的な認識に基づき、中期経営計画、行動計画などを策定し、雇用条件の改善やホームページの刷新などに取り組んできた。同社では高齢者の雇用対策も積極的に進め、60歳の定年後も希望者全員を65歳の誕生日の賃金締日までフルタイムの準社員として再雇用、さらに昨年(2014年)8月からはアンケート結果も踏まえ67歳にまで延長した。この間、2012年度には山形県経営者協会が創立65周年記念事業として行った「高齢者雇用問題に関する懸賞リポート」の公募において最優秀賞を受賞している。
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