改善基準告示の順守はトラック運送業界にとって大きな課題だ。とくに長距離輸送ではなかなか難しい。一方、生鮮野菜などではリードタイムという制約がある。さらに荷主にとってコスト問題は避けて通れない。このような中で、生産者、荷受け側、運送事業者の3者が連携して新たな輸送システムを構築し、昨年11月1日からスタートしたのが丸善海陸運輸(本社・福岡県久留米市、古賀大輔社長)を中核とする丸善グループ(古賀大代表)。
同社はパルシステム生活協同組合連合会、らでいっしゅぼーや、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、大地を守る会の4企業(団体)、地元の生産者と「新しい九州物流構築協議会」をつくり、九州(福岡)〜東京の輸送時間を最大で3時間30分短縮し、改善基準告示もクリアする輸送システムを構築した。九州各地の農家が有機栽培した野菜を集荷し、食品宅配を行っている4社(団体)の東京や首都圏の物流センターなどに納品する。
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