トラック運送業にとって安全への取り組みは最重要課題である。そのため各社各様に安全管理をしているが、今回はドライバーの疲労度を見える化し、具体的なデータに基づいて事故の未然予防、運転時の注意喚起、オフタイムの健康管理などに取り組んでいる事業者の事例を紹介する。
この事業者は東京ユニオン物流(本社・東京都武蔵村山市、原垣内重幸社長)で、同社は東京システム運輸ホールディングス(本社・東京都東大和市、河端常男社長)のグループ会社である。ドライバー疲労度の見える化は、始業時と終業時にフリッカー疲労検査法によって疲労を計測(注)。計測されたフリッカー値に基づいて疲労の状況を認識することで安全運転の意識を喚起したりするというもの。このフリッカー値では、前日の睡眠時間との関係や、デジタコに記録されている急減速の回数などとの相関関係も分かり、日頃からの健康管理などにも役立たせることができる。
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