最近はAED(自動体外式除細動器)を目にするようになった。心臓突然死(心停止)は、いつ、どこで、誰に起こるか分からない。日本では年間に約6万8000人が心停止で亡くなっているという。単純計算すると1日に約180人で、交通事故の死者数よりも多い。これを救うのがAEDで、一刻も早くAEDを操作し心臓にショックを与えて心臓を正常な状態に戻せば、それだけ人命を救える可能性が高くなる。
このようなことからAEDがいろいろな所に設置されるようになってきたのだが、いざ緊急時になるとどこにあったか即座には頭に浮かばないこともある。また、せっかく設置されていても深夜・早朝などの時間外、休日などはAEDを設置している建物が閉まっている場合もある。だが、営業用トラックなら24時間稼働している。このような考えからAED搭載トラックを導入し、ドライバーも緊急救命を受講しているのが藤倉運輸(本社・東京都足立区、藤倉泰徳社長)だ。
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