最近はトラック運送業界でもM&Aが盛んになってきた。そのような中で、一昨年10月に現役の県トラック協会長の会社を買収して注目されたのが曙運輸(本社・埼玉県越谷市、大野祐肇社長)である。買収したのは笠原運送(栃木県宇都宮市、当時の保有台数約40台)で、「赤字の会社だったが一昨年末には損金で落としてドライバーに賞与を出した。1月決算だが昨年12月までで12%の経常利益が出ており、今年1月期の決算では黒字になる見通し」(大野社長)という。
これにより、トランスサーブ(自動車の整備並びに自動車販売の事業も行っている)を持ち株会社に、事業会社として曙運輸(本社の保有台数30台、東北営業所=福島市=26台)、関西曙運輸(京都府八幡市、40台)、九州曙運輸(福岡県八女市、49台)、アロハトラストライン(越谷市、27台)、笠原運送(45台)、リアルブレッセ(不動産賃貸ならびに管理)という体制になった。
|