最近はトラックにAED(自動体外式除細動器)を搭載するようになった事業者も少しずつ出始めた。だが、保有している全車両に搭載している事業者は、筆者の知る範囲ではいない。そのような中で毎年20台ずつAEDを導入し、3年余で保有台数70台の全車両に装備する方針を打ち出したのが石橋梱包運輸(本社・千葉県山武郡芝山町、石橋正好社長)である。同社は「積んで喜び・走って喜び・納品して喜んでもらう」(石橋社長)をモットーに、荷主との直接取引しかしない、という経営方針を貫いて事業展開している。また同社は安全や品質向上に力を入れている。毎年6月の第2土曜日には、実践的な安全運転技能の向上を促進し、安全運転の重要性を再認識することを目的に安全運転講習会を開く。講習会には外部にも出席を要請し、荷主企業の担当者、運輸支局、労働基準監督署、地元警察署、トラック協会の関係者など、社外からも参加して開催する。
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