北海道の物流の特徴は、鉄道やフェリー輸送などを介さないと、道外とのトラックによる直接輸送ができないことである。また、道内だけでも長距離幹線輸送が必要でドライバーの労働時間問題も深刻だ。さらに少子高齢化と人口減少、そして札幌とその近郊への人口集中など日本の縮図ともいえる。地元の主要な生産物である第一次産品は季節波動が大きく、札幌とその近郊から道内各地に輸配送される消費財は、シーズンによっては片荷輸送を余儀なくされる。このような諸条件の中で幸楽輸送(本社・札幌市清田区、不動直樹社長)は、北海道コカ・コーラボトリンググループの運送会社として、グループの各種商品の物流をベースに、道内において多様な物流サービスを展開している。同社は1969年の設立で、本社事業所の他、十勝(河東郡音更町)、旭川(旭川市)に事業所があり、さらに石狩センター(石狩市)、江別センター(江別市)がある。
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