中小事業者にとってコンプライアンスや働き方改革などの諸課題をどう乗り越えるかが大きな問題だ。これまでの事業展開から、ドライバー不足など経営環境の変化を踏まえて、今後の方向性を新たに打ちださなければならないという中小事業者も少なくない。これからは社員満足度の向上も重要だ。このように中小事業者の多くは過度的な段階を迎えているといえる。京運商事(栃木県塩谷郡高根沢町、田村大介社長)もそのような事業者の1社だ。田村社長は「労働時間などの問題もあり、今後どのような方向に進むべきか迷っている」という。近距離が良いというドライバーもいれば、長距離をやりたいというドライバーもいるからだ。まずは同社の概要から紹介することにしよう。京運商事の設立は1973年7月。最初は地元の段ボール・メーカーの専属として製品を運んでいた。その後、中国地方に本社のあるボイラーなどのメーカーの宇都宮工場の荷物を運ぶようになった。
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