従業員の健康管理は企業責任の一環ともいえる。心身ともに健康で働ける環境づくりは社員満足度(ES)や社員幸福度(EH)には不可欠であり、同時に生産性向上にもつながる。とくにトラック運送業では肉体的に健康で精神的に安定していることが、安全運転にも直結しているからだ。「健康経営優良法人」は経済産業省(日本健康会議)が進める健康増進の取り組みの一環で、健康経営を実践している優秀な法人を顕彰して「見える化」を図るもの。従業員や求職者、取引先、金融機関などからの社会的評価を高めるのが目的だ。認定には大規模法人部門(ホワイト500)と中小規模法人部門があり、いずれも有効期限が1年なので、継続するには毎年更新しなければならない。2017年度に中小規模法人部門で認定を取得し、引き続いて18年度も認定を取得したのがヨシダ商事運輸(兵庫県西宮市、吉田慎太郎社長)である。
|