最近は一部で車両の小型化が進んでいる。たとえばクロスドッキング方式で積合せ配送をしている事業者は、昨年春に軽ワゴン車を5台導入し、さらに今年3月にも5台増車した。これまでは納品先が問屋や販売代理店だったが、最近は問屋や販売代理店が指定するその先のユーザーに直納するケースが増えてきたからだ。また、1t冷凍ワゴン車を一昨年11月に5台導入した事業者も、現在、フル稼働の状態である。軽トラック2台で運んだり、積載効率が悪くても2t車をチャーターしていた荷主からのニーズが増えているからだ。一方、車両の小型化は新普通免許でも乗務できる仕事が増えるので、採用(応募者)の幅を広げることになる。またコースの組み方次第で柔軟な働き方が可能になり、女性でも働きやすい条件を整えられるというメリットもある。このような中で軽自動車による「ちょっとロジ」をスタートしたのが松下運輸(本社・東京都港区、坂田生子社長)だ。
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