住友ゴム、小型トラック用オールシーズンタイヤ新発売
2022年1月28日(金)
住友ゴム工業株式会社は、総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤDUNLOP(ダンロップ)「SP LT22(エスピーエルティーニジュウニ)」を3月1日から順次発売する。発売サイズは幅広い車種に適合する全20サイズ、価格はオープン価格。
このタイヤは、ウエットトラクション性能・ウエットブレーキ性能・ウエット操縦安定性能を大幅に高めており、工事現場の鉄板や横断歩道の白線、マンホールなどの雨天時に滑りやすい路面でもより安心して走行できる。
「SP LT22」は、エッジ成分を従来品※1「SP LT21M」から増やし、接地面積も拡大することで、特に滑りやすい路面※2におけるウエットトラクション性能が30%*1、ウエットブレーキ性能が24%向上*2した。さらにリブ数を減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化し、ウエット操縦安定性能も向上している。
※1 DUNLOP「SP LT21M」(以下同様)
※2 同社テストコース保有の丸みを帯びた石を敷き詰めた滑りやすい玉石路面
■商品特長
1.エッジ成分増加によりウエットトラクション性能が向上
トレッドに細かな横溝(サイプ)を施すことで、エッジ成分を従来品比の約3倍に増やした。エッジ数が増えたことで、より多くの水をかき出しいち早く路面に密着することを可能にし、特に滑りやすい路面におけるウエットトラクション性能が30%向上している。
2.接地面積増加によりウエットブレーキ性能が向上
タイヤトレッドと路面との実接地面積を従来品比で30%増加した。実接地面積が増加したことで、路面に車両からの力が伝わりやすくなり、特に滑りやすい路面におけるウエットブレーキ性能が24%、アスファルト路面では5%向上し、雨天時においてもより早く止まれる。また接地幅が広くなったことでトレッドにかかる圧力が分散され、ショルダー部が早期に摩耗してしまう肩落ち摩耗を防ぐ。
3.ブロック拡大によりウエット操縦安定性能が向上
従来品で6列だったリブを2列減らし、1つ1つのブロックを大きくすることで、トレッド全体の剛性が向上しタイヤのふんばる力が強くなった。これによって、ウエット操縦安定性能が向上し、カーブ時に外側へ膨らみにくくなり、レーンチェンジ時のふらつきも抑えられる。さらにリブ数を減らしたことで、石噛みし易いブロックの交差ポイントが減少し、タイヤ損傷の抑制にも繋がる。
4.ゴムの配合変更と3Dサイプ採用で耐摩耗性能が向上
ゴムに配合するカーボンブラックを、従来品で使用していたものよりも補強層が大きい「新アクティブカーボン」に変更したことにより、ポリマーとの結びつきが強固になり、より強いゴムへ進化した。さらに、3Dサイプを採用することで、ブロック同士がお互いを支え合い、ブロックの倒れこみを防ぎ剛性が保たれ、優れた耐摩耗性能を発揮する。