極東開発、計量装置付ダンプ新型「スケールダンプ」開発
2023年2月16日(木)
10t 大型リヤダンプトラック耐摩耗鋼板(HARDOX)仕様 ・ オプション装着車
大煌工業株式会社(代表取締役:山下将弘 以下、大煌工業)、極東開発工業株式会社(代表取締役社長:布原達也 以下、極東開発工業)、大林道路株式会社(代表取締役社長:黒川修治 以下、大林道路)はこのたび、ダンプトラックのボデーに計量装置を搭載し積載重量を表示することが可能な「スケールダンプ」を改良し、シャフト式ロードセル(計量装置)を搭載した新型「スケールダンプ」を開発した。発売は 2023年春頃を予定している。
「スケールダンプ」は、国内初(※)の計量装置付きダンプトラックとして2019年より発売しており、過積載の防止を図ると共に、車両の定積載での安全運行をサポートできる点が近年の安全指向やコンプライアンス重視の観点より評価をされている。
今回改良した新機種は、新たに採用したシャフト式ロードセルを、ボデー一体構造かつ車両の4箇所に設置することにより、計量装置付きダンプトラックとしては初(※)となる計量精度1%以下(平地・停車状態)の超高精度と、重心のズレにも対応した積載量の正確な計測をそれぞれ実現した。
また、独自設計のフレーム構造による車両全高の低減や、簡単な操作で瞬時に計量と車内外表示を可能とするなど、作業性も大幅に向上している。
(※)極東開発工業調べ
さらに、「スケールダンプ」の活用により過積載の防止や輸送効率の向上を図ることが可能となるほか、環境への配慮にも繋がり、社会的課題解決の一助としても貢献する。
なお、新型「スケールダンプ」は、ボデーに高い硬度と靭性を誇る「HARDOX」を採用することにより強度アップと軽量化を両立させ、輸送効率の向上を実現した点や、“剛から柔へ”の設計思想によるすっきりとしたシンプルなデザインを実現し、「2021 年度グッドデザイン賞」の受賞および、同賞受賞対象製品の中でも特に優れた100件として「グッドデザイン・ベスト100」に選出された極東開発工業の「10t 大型リヤダンプトラック耐摩耗鋼板(HARDOX)仕様」においてオプション設定が可能。
◇特徴
1.新型ロードセルの採用で計量精度1%以下(平地・停車状態)の超高精度を実現
新型のシャフト式ロードセルの採用により、計量装置付きダンプトラックとしては初(※)となる平地・停車状態で計量精度1%以下の超高精度を実現した。
2.重心のズレにも対応した積載量の正確な計測を実現
ボデー一体構造とし 4 箇所に配置したロードセルによる4点支持で計量することにより、荷重を直接計測でき、積載物や積載位置さらに路面の状況による影響を低減させている。
これによりロードセルへの荷重を安定させ、重心が前後・左右にずれても積載量の正確な計測を可能としている。
3.標準車と同等の車両全高を実現
独自設計のフレーム構造により、標準の10t車級ダンプトラックと同等の車両全高を実現し、作業性を損なわない。
4.簡単操作で瞬時計量・表示
エンジン始動後、キャブ内の表示器スイッチをONにし、風袋ボタン(ゼロ点合わせ)を押すだけですぐに計量を行うことができるほか、ボデー上部にも視認性の高い大型表示器を配置することで積載作業時の計量結果の確実な把握に貢献する。
5.社会的課題の解決にも貢献
「スケールダンプ」の活用により、過積載の防止や輸送効率の向上を図ることが可能となるほか、環境への配慮にも繋がり、社会的課題解決の一助としても貢献する。
<スケールダンプ活用のメリット>
(1)過積載防止 ⇒
・労働環境の改善
・事故の防止
・車両の長寿命化
・インフラ(道路、橋梁等)の長寿命化
・メンテナンスコスト(タイヤ等)低減
(2)輸送効率向上 ⇒
・ 働き方改革
・長時間労働の抑制
・ドライバー不足への対応
・消費燃料の低減(燃費の向上・排気ガス減少)
詳細は、
極東開発工業ホームページへ。(PDFが開きます)