登録支援機関「トミオホールディングス」モンゴル人材センター代表取締役社長大澤成行氏に聞く
ほぼ日本人の顔立ち。荷主にも安心
トミオホールディングスのご紹介をお願いします。
トミオホールディングスは、日本で創業50年超の歴史を持つ株式会社トミオをはじめとし、千葉県を中心に住宅、インテリア、グルメ、保育園、介護、美容、モンゴル事業、環境エネルギーの「人の暮らしに寄り添う事業」を展開しています。
特にモンゴル事業としては、モンゴリア日本語学校を運営。また外国送出機関として日本の信頼ある監理団体を通じ、日本で働くことを希望するモンゴルの方々と 人材不足に悩む日本の企業さまをつなぐ活動をしています。
介護分野では特定技能人材受け入れを数年前から行っており、すでに多くのモンゴルの人材が日本で働いています。
なぜモンゴルからの就労を支援しているのですか?
機会があってモンゴルに訪れた時、日本の技術をモンゴルで展開すればビジネスになると思いました。そのひとつが「医療」です。そこでモンゴル初の日本スタイルの美容皮膚科クリニックを開業しました。
他に何かビジネス化できないかと調査を重ねているうちに、逆にモンゴルから日本に持ってこれるものはないか?と考えるようになりました。
これが難問で、モンゴルにはこれといった産業がありません。仮にあったとしても海が無く、空路では極めてコスト高になるので陸路で運ぶしかありません。ここでも他国を経由することになるので結局割高になってしまいます。
ただし、優れた人材が多いことに気が付きました。モンゴルは学費が非常に安く、大学進学率65%以上を誇ります。ですが卒業しても国内で仕事がない。多くの若者が海外に仕事先を求めます。ならば「この人材を日本に」と思ったのがきっかけです。
モンゴル人はとどんな民族なのでしょうか?
まず彼らは男性女性問わず非常に勤勉です。そして親日でもあり、先進国として発達する日本を尊敬しており、日本で働くことにあこがれを持っています。
とはいっても、他国ですから文化が違います。これはモンゴルに限ったことではなく、どの国もおいても文化の違いがあり、日本で就労するとその違いに戸惑うケースが多くあります。中には「それは間違っている」とか「合理的ではない」と反発して退職してしまうケースもあります。モンゴル人といいところは、キチンとルールやマナーを教えれば理解し、従ってくれるところです。もちろん事前に説明がなければ自国のルールを適応するので、驚く行動をすることもあります。その場合でも「日本ではこうだから」と教えることでトラブルを回避することができる。平たく言えば「話の分かる民族」ではないかと思います。
写真はナーダム(夏祭り)のもの
モンゴル人は日本でトラックドライバーとして活躍できそうですか?
モンゴルの首都ウランバートルにおいても、幹線道路から外れたところは未舗装路が多くあり、大きな穴があったりしますが、車で結構なスピードで走ります。
目がいいんです。加えて、ちょっと郊外まで足を延ばせば白線すらない草原だったりしますが、道路以外を走行すれば罰金です。以前「ここは道路ですか?」と尋ねたことがありましたが「大丈夫。轍(わだち)があるからここは道路だ」という返答でした。
それこそ、モンゴルのルールで日本を走行されたら大事です。ですが元々荒地を走っているので車両のコントロールは上手だと思いますので、事前にキチンとルールとマナーを教えることで活躍できると思います。
なにより給料の良い欧州よりも、同じアジアである「日本で働きたい」と強く願っています。ぜひ彼らに日本で働くチャンスを与えてあげてください。
チョイ足しモンゴル
モンゴルのゴルフ場はよく飛ぶ
モンゴルには草原のゴルフ場があり360度遠くまで見渡すことができるコースがあるそうです。加えて首都ウランバートルは標高1600m位に位置するので気圧が低く、いつも以上に遠くまで飛ばすことができるそうです。OBがないという噂も・・・
食事は羊?
モンゴルの代表的な料理と言えば羊です。今回インタビューした大澤社長も現地で食べたそうです。「味は?」という問いに「味付けは塩だけなんですよ」「美味しかったですか?」「う~ん私は大丈夫でしたが同行したスタッフはダメでした。」という回答。ところ変われば味覚も変わる。「日本に来て食事は大丈夫でしょうか?」というと「モンゴルにもハンバーガー店はありますし、すでに介護で多くの特定技能者が来日していますが、皆日本の料理はおいしいと言っています」