クラリオンは、トラックの車体(ボディー)後上部の死角による後退時のひさしや看板等との物損事故軽減を目的とする車載後方カメラシステム「ひさしマーカー」を2019年1月から発売した。
「ひさしマーカー」は、後退時の車両後方映像に車体から1m、5m位置のカメラ取付位置プラス30cm※、車幅プラス左右各30cmの大きめな車体外枠を示す空間マーカーを表示するカメラシステム。クラリオン製の垂直画角が広い超広角カメラ「 CC6352A 」または「 CC6300A 」と空間マーカーを表示するECU「EG4036A」(Electronic Control Unit/電子回路を用いてシステムを制御するユニット)でシステム構成される。従来の車載後方カメラは画角により垂直視野に限界があるが、新システムは車両後退時の視認性を大幅に向上する。
背景には運送業界のドライバー不足している状況から、乗り慣れない車体運転などにより、(後方)車体後上部の死角による、ひさし・看板等の物損事故が増加していることがある。
市街地走行が多いデイリー品配送時の狭い駐車場や建物の窓、出入口の上に取り付けられる日除けや雨除け用のひさし、看板等との物損事故を軽減する効果がある。
※トラック推奨値
(クラリオン製バックカメラシステム装着車に限る)
モニタ-はそのまま転用可能。
カメラ配線はほぼそのまま転用可能。
※モニターには、RCA入力(外部映像入力)が必要。
ECU「EG-4036A」
リアカメラ「CC-6500B:6600B:6100A:7202A」
↓
リアカメラ「CC-6352A」
※CC6300Aも対応
垂直画角120°以上のカメラ
垂直画角100° では上部のひさしが見えない
「ひさしマーカー」の表示が可能に
顧客納入前※に
ひさしマーカーと画面データを書き込み
※現場でなくても事務所等でも事前に書き込み可能