新明和工業株式会社は2019年10月1日、回転板式塵芥車「G-RX」の2、3トン車級をフルモデルチェンジし発売開始した。
新モデルは「基本性能と使いやすさの向上、みんなが安全に安心して使える「人にやさしい」塵芥車」をコンセプトに開発された。積込能力などの基本性能を格段に向上し、また、収集作業の初心者からベテランまでが納得する操作性などを実現している。
「環境整備車」である塵芥車は、主に人が多く行きかう生活圏で作業をするため、何よりも安全性が重視される車両である。そのためドライバーや作業者だけでなく、その街に暮らす人々を事故から守るために、細心の心くばりがなされており、安全対策が随所に施されている。また、その安全機能は車両と一体化し、街にとけ込むスッキリとしたスマートな外観となっている。
それでは、フルモデルチェンジされたG-RXの一端をご紹介しよう。
構造や油圧システムの改良により、積込プレートの刃先出力が大幅にアップされ、積込性能が格段に向上した。
(押込板46%、回転板7%の刃先出力アップ ※2トン車級における同社従来型比較)
※2トン車級における同社従来比
片手でも両手でも。ハンドルは左右どちらからでも。楽に開閉可能となった。収集時の作業性が向上している。
ホッパ部汚水タンクシャッターに片手で操作可能なワンタッチ式が採用された。片手でも汚水漏れをしっかりと防止する。
開口面積の広い大型を採用し、ホッパ部のメンテナンス性が向上、またFRP製でカバー強度アップした。さらに開閉アシストにガスダンパーを採用したことで開閉がラクに行えるようになった。
ピクトグラムが採用されたことで、各スイッチの操作内容がわかりやすくなった。
テーブル両サイドの当たりがやわらかくなったとともに、収納時の騒音を低減している。
ボタンの位置が分かりやすく、スイッチが昼夜問わず操作しやすくなった。
「塵芥車専用の大型リヤコンビネーションランプ」を採用。取付位置を投入口横上方に変更したことにより、車両後方からの視認性が高められている。 日中でも大きく、はっきりと見えやすい。
投入口の上部中央に新設された。
後方からの視認性を高め、制動時の安全性を高めている。
超小型の薄型LEDランプが採用され、下方への飛び出しを抑制。取付地上高と周辺部との一体感が向上された。
バネ式のロック機構が採用され、より確実に安全棒を固定。排出時や振動による不用意な飛び出しを防止している。ロック解除はワンタッチで簡単に行え、操作性も向上した。
簡単にセット⇔格納が行えるように改良されている。
車両後方、投入口周辺をキャブ内で視認できるバックアイカメラと7インチモニタが装備された。モニターは吊り下げ式のバックミラータイプが採用されているので走行時、視線の邪魔にならず、前方視界を広く確保できる。また付属のマイクでドライバーとの連絡も可能。
画像認識技術を利用し、人が塵芥車に巻き込まれる危険性があると判定した時に、積込作動を自動停止して巻き込まれ被害を軽減する装置。
G-PX同一のリヤコンビネーションランプの採用・配置等により、ホッパ(車両後部の積込装置)部を中心に、街に溶け込み一体化する、スマートですっきりとしたデザインに仕上げられている。