アリソン、中型トラック・バス用AT全世界で100万台達成
2010年6月9日(水)
日本を含むアジア・パシフィック地区での商用車用オートマチックトランスミッション(以下AT)の販売をするアリソンジャパン株式会社はこのたび、中型トラック・バス用AT(1000/2000シリーズ)が6月3日に生産100万台を達成したと発表した。
100万台目にあたるATは北アメリカ最大の中型・大型トラックメーカーであるナビスター社に納品された。
同社のATはトルクコンバーター式を採用しており、乗用車のATと同じ機構を持つ。最大の特徴はそのシフトチェンジのスムーズさであり、機械式と言われるATと比べギクシャク感がまったく感じられない点にある。
このトルコン式ATの普及は国内でも進んでおり、このたび三菱ふそうトラック・バス株式会社から発売された大型路線バス「エアロスター」には全車に搭載されている。
採用となった背景には、以下の3点が挙げられている。
1.駆動トルクの増大、安全性の向上、メンテナンス性の向上およびDPFとの最適マッチングを考慮し、トルコン式A/Tの特長である滑らかな発進・加速により、車内での転倒事故を防ぐとともに、快適性・安全性を向上につながる。
2.イージードライブの実現により、煩雑なシフトワークが不要となり、車内外の安全確認への余裕が生まれ、さらなる安全へと繋がる。
3.発進トルクの増大により、エンジンの小排気量化を感じさせない優れた発進性能を実現。加えて、クラッチやトランスミッションの点検・整備作業が削減できるなど、メンテナンスの簡素化によって経済性も向上する。
これらによって、ドライバーによる運転技量の差が少なくなることから、安定した燃費性能を得ることが出来、環境性能と、経済性能の両立を図れることができるという。