− コンテナの配置状況を適時把握し、脱着ボデートラックの最適配車を実現 −

　新明和工業株式会社（取締役社長　金木 忠）は、産業廃棄物（以下「産廃」）の収集・運搬業務の効率向上に有効な「コンテナ管理システム」を開発、本システムを用いた「コンテナ管理サービス」の提供を4月1日から開始する。
　産廃の収集・運搬事業者は、主に産廃を排出する工場などにコンテナを貸与し、それが満杯になった時点で、脱着ボデートラック（以下「アームロール」）を使って回収したコンテナを中間処理（リサイクル）施設や最終処分場などへ輸送する。

　 一般的にアームロールの所有台数に対してコンテナの所有台数が10〜30倍にのぼるため、収集・運搬業者からは、これまでも「コンテナの配置状況の適時把握により、所有コンテナの有効活用とアームロールの配車効率向上を図りたい」とのニーズが寄せられていた。

　これを受けて開発した「コンテナ管理システム」では、アームロールに設置したカメラでコンテナ番号を読み取り、ＧＰＳで測位したアームロールの位置情報とともに、コンテナの「設置」「回収」といった作業情報もＰＨＳ通信を使ってデータセンタに転送。「コンテナ管理サービス」の利用者は、インターネット経由でデータセンタにアクセスすることで、コンテナの設置場所や種類などの最新情報を正確に把握できるという。

　また、15秒ごとに詳細に記録されるアームロールの位置情報を使用すれば、指定走行ルートの順守状況や指定場所以外での作業について監視、記録が可能。また、これらを産廃の排出事業者に開示し、産廃の適正処理をアピールすることで、収集・運搬業者の優良企業として信頼を得ることにもつながる。

　 このほか、１日の設置・回収状況は、夜間にデータセンタで処理されることから、翌朝には運行軌跡などの日報作成や業務改善に有益な分析データを利用者がパソコン上で確認することができる。なお、既に利用しているものでも、アームロールに番号判別カメラ及びＧＰＳ車載器を装備し、各コンテナに識別番号ラベルを添付すれば、「コンテナ管理サービス」の対象となる。

　「コンテナ管理サービス」は、株式会社日本環境プロジェクト、新明和ソフトテクノロジ株式会社、及び大手地図情報提供会社の協力により、全国の収集・運搬事業者20社の車両50台、コンテナ2000個以上を対象に、延べ約３年に亘るフィールドテストを経て、今般の商品化にいたった。

【製品概要】
１．特長
(1)脱着ボデートラック用コンテナの管理及び最適化を実現
●廃棄物排出事業者に貸し出すコンテナの配置場所・配置日数などをパソコン画面上から一目で確認可能
●在庫コンテナ数やコンテナの稼働率の把握により、適正なコンテナ台数の算出が可能

(2) 業務内容の管理強化による信頼性の向上と同業他社との差別化
●登録エリア外で操作した場合、パソコン画面上で警告表示
●排出事業者にＩＤを付与することで、排出事業者が車両の運行状況を一定期間閲覧可能
●全てのデータが自動処理されるため、人手が介在せず、改ざんが不可能
●15秒毎に取得される高精度な軌跡データにより、指定道路の通過の確認なども可能

(3) 運行管理・経営改善の一助となるデータ収集が可能
●ほぼリアルタイムに車両の運行状況がわかるため、排出事業者からの問合せにも即時対応可能
●車両の運行データは夜間に処理され、翌朝には利用者支援のための日報データや運行軌跡を提供可能
●コンテナ配置後の日数順に一覧表示が可能なため、長期滞在の割り増し請求などに利用可能

(4) その他
●自動でデータを取得するため、ドライバーには負担がかからない
●ＡＳＰサービスのため、プログラムのインストールや面倒な更新作業が不要
●1/1000まで拡大出来る大縮尺地図を採用
●取得した画像から排出状況の確認が可能（画像の提供はオプション）

２．サービス開始時期
2010年4月1日(木)

３．販売目標
初年度 ： 100台
2015年度 ： 1,000台（トータル契約台数）

４．販売価額（コンテナ管理サービス利用時、標準価額）
初期費用 ：
　　 　事務手数料、サーバー設置費 ： 10万円/社
　 　　車載器（取付け費込み） ： 30万5千円/台
　　　 コンテナ番号ラベル費 ： 1千円/枚
　　　月間利用料 ： サービス利用料 ： 1万6千円/台・月
　　　 ＩＤ利用料 ： 2万円/口・月
　　　 ＰＨＳ通信費 ： 別途

≪本件に関する問い合わせ先≫
【販売】
東京都台東区東上野5丁目16-5
新明和工業株式会社　特装車事業部　環境車両営業部
TEL：03-3842-6131

【その他】
兵庫県宝塚市新明和町1-1
新明和工業株式会社　社長室　広報・IRグループ
TEL：0798-56-5002

詳細は、新明和工業ホームページへ。