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タダノ、スライドキャリヤ エスライド「ハイブリッド」仕様を開発

2010年12月20日(月)

株式会社タダノは、本日スライドキャリヤ エスライド「ハイブリッド」仕様の開発を発表した。車両運搬車の「ハイブリッド」仕様は業界初。

1.製品名:スライドキャリヤ エスライド 『ハイブリッド』仕様 (SS‐38)
         
2.開発コンセプト
 同社は2008年に環境方針を制定し、「人と機械と環境の調和を図り、幸せな社会づくりに貢献します」をモットーに掲げ、その方向性を『CO2削減』、『低燃費』、『低騒音』と定義し、環境対応機種の開発に取り組んでいる。
 今回その成果のひとつとして、スムーズでスピーディな作業性と、超低スロープの荷台傾斜角度を実現した車両運搬車『スライドキャリヤ エスライド』の環境対応機『ハイブリッド』仕様を、新たに開発した。
 このエスライド ハイブリッド仕様では、車両エンジンからの動力で駆動するPTOモードと、新たに装備したバッテリとモータで駆動する電動モードとを、作業環境に合わせて選択できる。これにより電動モードでは、低騒音で車両の積み下ろし作業を行うことができ、また作業時のCO2排出及び、燃料消費は共にゼロとなる。閑静な住宅地や、深夜の作業、更には屋内での作業など、様々な作業環境への配慮を行なったという。

3.主な特長
(1) 業界初 スライドキャリヤのハイブリッド仕様
 周囲への環境を配慮した電動モードと、作業効率の良いPTOモードの2つの動力モードを備えた。電動モード時は、低騒音での作業が可能であり、作業時のCO2排出:ゼロ、燃料消費:ゼロを実現した。

(2) 騒音値の低減
 電動モードはPTOモードに比べ、作動騒音値を最大で約13dB抑えた。周囲環境に配慮した55dB以下の作業空間を提供する。

(3) 走行充電システムを採用
 エンジン駆動時に、車両バッテリの充電を優先しながら、動力バッテリを自動充電。

(4) パーキング・インターロックを装備
 パーキングブレーキを解除すると、電動モードでは作動しない。走行中の誤作動を防止する。

(5) 2つの作動警報音を採用
 電動モードでは、スライドする荷台部に音色の優しい警報ブザーを設けた。またPTOモードは、従来の警報ブザーを採用。

4.主要諸元
<作業速度>
◆荷台(前進)電動モード…33s PTOモード…23s
 荷台(後退)電動モード…42s PTOモード…34s
◆ウインチ(巻上)電動モード…3.3m/min PTOモード…4.1m/min
 ウインチ(巻上)電動モード…3.3m/min PTOモード…4.1m/min
◆道板(張出)電動モード…4s PTOモード…4s
 道板(格納)電動モード…4s PTOモード…4s

5.価 格:未定(発売時に設定)

6.発売日:2011年4月予定