学生による物流研究発表会を開催
2012年11月14日(水)
NS物流研究会(樋口恵一会長)はこのたび、同会主催による「学生による物流研究発表会」を開催した。発表会の概要については以下の通りである。
◆発表会の概要
1.日程:2012年11月10日(土)13:00〜17:20 発表会
17:30〜19:30 懇親会
2.場所:東京都トラック総合会館(東京都トラック協会)7階(表彰式・懇談会は4階)
3.参加チーム及び発表テーマ
1) 神奈川大学・齊藤ゼミAチーム
テーマ=労働生産性向上による物流センターのコスト削減
2) 東京海洋大学・黒川ゼミAチーム
テーマ=原価計算に基づく科学的な経営の有効性
3)神奈川大学・齊藤ゼミBチーム
テーマ=トラック運送事業者の安全確保に向けた方策
4) 東京海洋大学・黒川ゼミBチーム
テーマ=トラック業界の労働環境の改善!いかに若者を集めるか
今回で4回目となる発表会であるが、昨年参加した流通経済大学の小野ゼミは今回不参加のため、神奈川大学の齊藤ゼミ、東京海洋大学の黒川ゼミの2大学対抗となった。
ちなみに流通経済大学は学部長会議で来年度からの参加が決定しているとのこと。さらに会場では、神戸の流通科学大学や東京経済大学も視察に訪れており、来年度からは本格的な大学対抗戦になると期待できる。
発表会当日は、一般参加者(主に運送事業者)と大学関係者ら150名を超える盛況を見せた。また、本年度より全日本トラック協会からも副賞がでることとなり、審査もより一層力が入っていた。
結果は以下の通りだ。
優勝=東京海洋大学・黒川ゼミBチーム
準優勝=神奈川大学・齊藤ゼミAチーム
敢闘賞=神奈川大学・齊藤ゼミBチーム
努力賞=東京海洋大学・黒川ゼミAチーム
優勝した東京海洋大学・黒川ゼミBチームは、トラック業界にいかに若者を集めるかを、学生のアンケートを基に提案した。内容は、キャリアアップ制度を導入することや、採用情報を充実させ将来への展望を見せる等、若者の企業に対する率直な意見を反映させたものであり、会場からも注目が集まった。
懇親会で、今回優勝した東京海洋大学の黒川教授に連覇の勝因について話を聞いたところ、「学生が個々の力を発揮するだけでなく、チームとして働いたことで個々の持つ力以上の成果を上げることができたから。」と笑顔で語っていた。
また、惜しくも準優勝となった神奈川大学・齊藤ゼミの学生に話を聞いたが「5ヶ月、優勝をするために昼夜を問わず準備してきたが負けてしまって非常に悔しい。次は、後輩に優勝を勝ち取ってもらいたい。」と早くも意気込みを語っていた。