株式会社タダノの連結子会社タダノタイランドが、かねてより建設を進めていたカーゴクレーンの製造工場が完成し、5月31日にはユーザーなど約350名を招いた完成セレモニーを行い、6月3日本格稼働した。

　タダノ社は、事業戦略として海外売上の拡大に取り組んでおり、現在約50%の海外売上高比率を、将来的には80%まで高めることを目標としている。今回のタイの新工場は、この事業戦略の一環で、新興国での市場開拓・拡販を推進していく。
　タイの首都バンコク南東部の工業団地内に完成した新工場は、タダノ社として初のカーゴクレーンの海外生産拠点で、生産能力は年間1,000台。販売先としては、東南アジア、中東、アフリカを主要なターゲットとしている。
　
　当面は、吊り上げ能力8トンクラス、5トンクラスの計2機種のカーゴクレーンを生産し、市場の状況を見て順次生産機種を拡大する予定。今後の需要動向により第２工場の建設も視野に入れ、将来的には年間2,000台の生産を計画している。
　今回の製造工場稼働開始に伴い、今後、カーゴクレーンの海外展開をさらに加速させるとともに、収益性の向上を目指す。


１．タダノタイランドの概要
（１）会社名 ：TADANO (Thailand）Co.,Ltd.（タダノタイランド）
（２）設立 ：2012年4月25日
（３）所在地 ：Hemaraj Eastern Seaboard Industrial Estate, Rayong Province, Thailand
(タイ国ラヨーン県ヘマラート・イースタンシーボード工業団地内)
（４）代表者 ：取締役社長　倉前　保公
（５）資本金 ：3憶1,000マンバーツ（当時のレートで約8億円） （出資比率:タダノ100%）

２．新工場の概要
（１）操業開始 ：2013年6月3日
（２）生産品目 ：カーゴクレーン
（３）生産能力 ：1,000代／年
（４）工場面積 ：敷地面積29,000平方メートル　建屋面積6,400平方メートル
（５）従業員 ：25名 （2013年6月現在）
（６）事業計画 ：2018年度 売上高 30億円