川崎陸送、創業90周年事業としてレトロトラック復元
2014年2月21日(金)
川崎陸送株式会社(本社 東京都港区 代表 樋口恵一)は、2014年2月21日(金)に創業90周年を迎えるにあたり、昭和30年代当時運行していた保冷車を再現した。
当該車両は、創業時より取引のあった明治製菓(現(株)明治 本社東京都江東区)の主力商品であるチョコレートを、製造されていた明治製菓川崎工場(川崎市堀川町 現在は賃貸ビル)から夏場でも溶けずに配送しようという意図から制作された、当時としては画期的なものであったという。板チョコから始まり、マーブルチョコレートなどの大ヒット商品が生まれたことから、夏場でもチョコレートを配送する需要があったことがうかがわれる。
断熱材を施した荷室内に、ドライアイスを入れて運べるようにした保冷車で、冷凍機はまだこの時代には搭載することはできなかったようだ。
当該車両が完成した際に撮影された写真が残っていたことから、設計図を起し、土台となる車両を調達、型どり、成型、配色、当時は手書きであったロゴにも検討を重ね、約1年をかけて完成させた。エンジンは現行の規制に適合したものを搭載し、公道を走行できるようになっている。
今後この車両を広く得意先のキャンペーンや各種イベントで利用いただく他、一般への貸し出しも予定している。
■当該車両仕様(当時とほぼすべて同じ仕様です)
メーカー:いすゞ自動車
年式:昭和44年型
型式:TD50
機関型式:4HL1
水冷、4サイクル
4シリンダー、4,700cc
130PS/3,000rpm
34Kg・m/1500rpm
最高速度:100Km/h
変速機:前進5段、後退1段
シンクロメッシュ式
デュアルモードクラッチフリー
クラッチ:乾燥単板油圧操作式
車両重量:5,490Kg
軸距:4,900mm
最大積載量:7,800Kg
車輛全長:8,500mm
車輛全幅:2,460 mm
ボディー長:5,320 mm
■昭和30年代当時運行していた保冷車
メーカー:いすゞ自動車
年式:昭和37年型
型式:TD161
機関型式:DH100
水冷、4サイクル
6シリンダー、10,700cc
190PS/2,300rpm
67Kg1・m/1200rpm
最高速度:106Km/h
変速機:前進5段、後退1段
シンクロメッシュ式
マニュアルミッション
クラッチ:乾燥単板油圧操作式
車両重量:5,760Kg
軸距:4,900mm
最大積載量:8,000Kg
車輛全長:9,400mm
車輛全幅:2,470 mm
ボディー長:5,790 mm