「DTG7」車載器本体と車載カメラ
矢崎エナジーシステム株式会社(社長:矢崎航(※崎の字は大の部分が立)、本社:東京都港区)は、同社が長年培ってきたデジタルタコグラフ技術とドライブレコーダー技術をハイブリッド化させる事により「究極の予防安全システム」を実現したとする、新型デジタルタコグラフ「DTG7」を5月21日より全国で一斉に発売を開始すると発表した。
価格は本体が170,000円(GPSアンテナ含む/税抜)、車載カメラが26,000円(税抜)。本体にはカメラを最大6台まで接続できる。初年度の販売計画は10,000台(本体ベース)。
同社は、1999年3月に国内初となるデジタルタコグラフの型式を取得し、今日までに約35万台を販売してきた。また、ドライブレコーダーも2005年の発売以来、約15万台を販売している。
今回発売する「DTG7」は、デジタルタコグラフとしての基本性能を発展させたほか、車載カメラを追加することでドライブレコーダー機能も同時に持たせることができる。
デジタルタコグラフの運行管理機能とドライブレコーダーの映像情報を融合して活用すれば、業務用車両の安心・安全と省エネを両立できるシステムを構築でき、ドライバーには省エネで安全な運転意識が芽生え、結果的に事業者の利益確保につながるとしている。
同製品は従来機種同様、安全・省エネを目的とした運行管理、車両管理、連続運転や休憩時間等の労務管理など多様な管理が可能。また、ドライブレコーダー機能を搭載し、高解像度カメラを使用した事で、画像認識による車線逸脱警報や前方車両との接近警報など、運転者支援機能を充実させた。さらに、警報発生時や交通違反時の映像情報を解析することで、予防安全に役立てることができる。また、解析方法は希望の多い従来のカード型の解析方法に加え、LTE通信ユニット追加による広域無線方式(新機能)と無線LANボックス追加による狭域無線方式(新機能)を順次発売し、自由に選択できる。また、混在による運用も可能。
◆「DTG7」の特長
【本体の仕様・機能】
1.選択可能なデータ転送方式
(1)カード方式
SDカード(2GB、4GB、8GB、32GB)×2枚運用・ドラレコ兼用
(2)LTE通信による広域無線方式(新機能)
高速データ通信により大容量の画像データの送信を実現
(3)無線LAN方式による狭域無線方式(新機能)
事務所や車庫に設置する無線アクセスポイントにデータ転送
2.有機ELパネルによる大画面表示(新機能)
わかりやすい表示と操作性向上により、使いやすいインターフェイスを実現
3.アプリケーション提供方式の拡張
(1)スタンドアローン方式
クライアント端末にデータを保持し閲覧・解析をする仕組み
(2)クラウド方式
矢崎サーバーに保存するデータをクライアント端末より閲覧・解析をする仕組み
【ドライブレコーダーの仕様・機能】
1.記録方式と最大6台接続できる高解像度カメラ
(1)常時記録/トリガー記録同時記録タイプ
(2)車載カメラ最大6台接続(ハイブリッド、赤外線、連動バックカメラ)
(3)鮮明な画像(100万画素、ハイダイナミックレンジ)
(4)独自技術による映像解析速度の向上
2.ドライブレコーダー用車載カメラでの画像認識及び予防安全機能
(1)車線逸脱警報…道路車線を認識して車線逸脱時に警報(特定条件による)
(2)車間距離警報…前方の走行車両を認識し指定の車間時間により警報
(3)路面標示認識…道路に標示された上限速度や横断歩道表示を認識し注意勧告
3.映像情報を活用した充実した解析機能
(1)デジタルタコグラフにより違反や減点を生じた場合に、記録したカードを解析する事で該当の画像確認が可能
(2)予防安全警報が出された時点の映像を取得し、ハザードマップへの追加や、再発防止策の検討が可能
◆「DTG7」の構成
1.構成商品および販売価格(税抜)
・デジタルタコグラフ「DTG7」 170,000円
(構成内容)(1)本体、(2)GPSアンテナ(付属品・取付費別)
・車載カメラ(デジタルカメラ) 26,000円
・SDカード(2GB) 6,000円
2.運行解析ソフトウェア(税抜)
・ESTRA(スタンドアローン方式) 450,000円
・事務所リーダーライター 30,000円
3.その他、主な連動機器(オプション)
・LTE通信ユニット
・無線LANボックス
・ハンディーテンキー
・オプションカメラ
・マイクユニット
・SSDユニット
・温度センサ
・ETC車載器
・可搬型アルコールチェッカー
・NFCリーダー
◆発売日 : 2015年5月21日
◆初年度販売計画 : 10,000台/年(本体ベース)
◆本体外形寸法 : 178(幅)×50(高さ)×150.6(奥行)mm