-デザインを一新、歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキを装備-

日野自動車株式会社（本社：東京都日野市　社長：市橋保彦）は、大型トラック「日野プロフィア」、および中型トラック「日野レンジャー」をモデルチェンジして、「日野プロフィア」を５月２２日に、「日野レンジャー」を４月５日にそれぞれ発売する。
今回のモデルチェンジでは、エクステリア・インテリア共にデザインを一新。「日野プロフィア」はシャシから刷新し、トラックとしての基本性能を大幅アップ、「日野レンジャー」は「日野プロフィア」と同等の安全装備を一気に標準装備として安全性能の大幅進化を実現した。PCS（衝突被害軽減ブレーキ）は機能を向上させ、停止車両や歩行者も検知して衝突回避を支援することが可能になった。また、エンジンのダウンサイジングにより燃費向上や軽量化も実現しており、本年９月から適用される「平成２８年排出ガス規制」にも適合している。


「日野プロフィア」、「日野レンジャー」の主な特徴

■デザインの一新
エクステリアは堂々とした存在感を主張しながら空気抵抗の低減や、デイライトを備えたLEDヘッドランプの採用により夜間の視認性向上等の機能向上も実現している。
インテリアは新型シートによる乗り心地の向上、７インチの液晶を備えた大型で確認しやすいメーター、操作しやすいステアリングスイッチなどドライバーを第一に考えた快適な仕事場となっている。

■ギヤセレクターとシーケンシャルレバーの搭載
Pro Shift（機械式自動変速機）搭載車は、シフトレバーに替えてダイヤル式のギヤセレクターをインパネに設置、あわせて変速モードの切り替えやマニュアル変速操作が行えるシーケンシャルレバーをステアリングコラムに設けることで、変速操作の負担軽減やキャブ内での移動性向上を実現している。

■PCSの機能向上
「日野プロフィア」に標準装備されているPCSは、ミリ波レーダーと画像センサーにより、停止車両や歩行者も検知して衝突回避を支援することが可能となった。あわせて標準装備しているドライバーモニター、車線逸脱警報、VSCなどと相まって、高い安全性を備えている。

■可変配光型LEDヘッドランプをオプション設定
「日野プロフィア」には大型トラックとしては日本初となる、常時ハイビームを使用可能で夜間の視認性を向上させる「可変配光型LEDヘッドランプ」をオプション設定した。

■燃費の向上と排出ガス規制への適合
「日野プロフィア」の380PSエンジンは13Lエンジン新開発のダウンサイジング9Lエンジンとし、「日野レンジャー」にも同じくダウンサイジング5Lエンジンを採用。新エンジンは2段過給や摩擦抵抗を軽減するディンプルライナーなどを採用し高効率を追求した。
さらにエンジンと排出ガス後処理装置の改良により、燃費を向上させながら排出ガスを一層クリーンにし平成28年排出ガス規制に適合させた。
「日野プロフィア」は平成27年度燃費基準+10%達成車を新たに設定、「日野レンジャー」は同+5%の設定車型数を拡大した。

■ICTサービスによる対応
「日野プロフィア」と「日野レンジャー」には通信により車両情報を日野に送るICTサービス機能を備えた。万が一の車両トラブルの際にも位置情報を把握し、適切な初動対応につなげるほか、車両データに基づき運転状況のレポート提出や、適切な予防整備の提案をすることが可能になった。


■■車両スペック及び東京地区希望小売価格（消費税含む）■■
車名・型式：日野プロフィア（2RG-FW1AXHG）　
仕様：フルキャブリヤエアサス、
　　　トランテックス製ウイングバン完成車
　　　可変配光型LEDヘッドランプ装備
　　　トランスミッションリターダー標準装備
エンジン：A09C＜AT-X＞279kW(380PS)
トランスミッション：Pro Shift12
車両総重量：25トン
価格（千円）：24,051.6

車名・型式：日野レンジャー（2KG-FD2ALBA）
仕様：広幅標準ルーフ
　　　ベッド付リーフサス
　　　トランテックス製ウイングバン完成車
エンジンA05C＜A5-VI＞155kW(210PS)、DPR-II（尿素レス）
トランスミッション：6MT
車両総重量：8トン
価格（千円）：11,427.48