UD、8リットルエンジン搭載「クオン」発売
2019年3月6日(水)
UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:酒巻孝光)は、1月29日、UDトラックスのフラッグシップ大型トラック「クオン」のラインアップに8リットルエンジン搭載車を加え、販売を開始した。8Lエンジンの採用によりシャーシを300キログラム軽量化したことで積載量の大幅アップを実現し、近・中距離輸送中心・積載量重視のユーザーニーズに応えたい考え。
電子商取引の進展により宅配便が急増する一方、輸送業界は深刻なドライバー不足に直面している。より一層の物流の効率化を追求する中で、物流各社は拠点間の中距離輸送や地場輸送を増やしている。こうした輸送ニーズに求められる、必要十分な動力でより多くの荷物を運ぶニーズに応えるため、この度8Lエンジン搭載車をラインアップに加えた。
8Lエンジン採用によりシャーシを300キログラム軽量化することに成功、さらに架装メーカーとの協業によるボディの軽量化でパーフェクトQuon(完成車)に標準車と高積載仕様車を用意した。カーゴの高積載仕様車では500〜700キログラムの積載量向上を実現。ダンプでは10トン以上の積載が可能な高積載仕様車に新たにテレスコ式リアダンプを設定、ミキサー車では標準の容量4.4m³に加えクラス最大となる容量4.5m³のドラムも選択可能になった。
8Lエンジンはボルボ・グループとしてすでに3万基が稼働しており、実績を積んでいる。同エンジン搭載車は全車において、電子制御式トランスミッション「エスコット・シックス(ESCOT−?)」を搭載し乗用車感覚で運転できる操作性を実現。またクラス最高レベルの燃費・環境性能を発揮、乗員と積荷を守ることに加えて、周囲の安全性も同時に確保する先進的な安全機能を備えた。
8Lエンジン搭載モデルの発売について国内営業部門統括 専務執行役員の丸山浩二は、「地場や近・中距離輸送特有のニーズを抱えるお客様に使っていただきたい。そして8Lエンジン搭載車が実現する高積載とクオンのもつ高い操作性で物流の効率化に貢献していきたい」と述べている。