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三菱ふそう、中型トラック「新型ファイター」大型仕様車を新発売

2010年5月21日(金)


「新型ファイター」大型仕様車(撮影用特別仕様車)
三菱ふそうトラック・バス株式会社は、中型トラック「新型ファイター」大型仕様車を6月9日(水)より全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門から発売する。

「新型ファイター」は、同社製の6M60型エンジン(排気量:7.5リットル)を改良し、エンジン本体側の燃焼効率をさらに高めるとともに、「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を新たに組み合わせることで、PM、NOxの大幅低減の実現と、燃費向上によるCO2削減の両立に成功した。
その結果、車両総重量11トン車に関しては2010年10月から施行される平成22年排出ガス規制(ポスト新長期)に適合した車両を先行投入するとともに、その他の車両(車両総重量12トン超)についても、平成21年排出ガス規制(ポスト新長期)に適合している。また、平成27年度重量車燃費基準を車両総重量11トン及び14.5トンの全車で達成した。

◆新型ファイターの主な特長◆(以下、同社発表による)
・環境に優しいBlueTecシステム(DPF+尿素SCR)を新規採用し、クリーンな排出ガスと燃費性能を両立
・平成21年・22年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合
・平成27年度重量車燃費基準達成車を車両総重量11トン及び14.5トンの全車で達成
・BlueTecシステムの採用で、エンジン側の燃焼効率を高め、ゆとりある動力性能を実現
※BlueTecはダイムラーの登録商標

1.(1)「BlueTecテクノロジー」を採用し、環境性能と経済性を両立
 大型トラックおよび大型路線バスで既に採用している「BlueTec®テクノロジー」を「新型ファイター」でも採用し、ポスト新長期規制に適合するとともに、燃費も向上、経済性も高めた。

 ◆BlueTecシステム(DPF+尿素SCR)
 地球環境を保全するため、二律背反の関係にあるPM、NOxの低減と低燃費を両立させる技術として「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を採用した。このシステムは酸化触媒と耐久性に優れたSiCセラミックフィルターを組み合わせた「再生制御式DPF」で、PMを捕集、燃焼除去し、残ったNOxをSCR触媒マフラーと尿素水ドージングノズルで構成した「BlueTec」(尿素SCR)で、尿素水から生成したアンモニアの化学反応によって、NOxを無害な窒素と水に分解する。
 同システムを搭載することで、エンジン本体は、高い燃焼効率を目指すことに注力し、車両の燃費向上によるCO2削減とPM、NOx低減の両立を実現した。

(2)「6M60」型エンジンの性能を更に向上
 全車に、大型仕様車に求められる力強い走りと、耐久性を兼ね備えた 「6M60」型直列6気筒7.5リットルインタークーラーターボエンジンを搭載。常用回転域のトルク性能を大幅に向上させるとともに、動力性能および燃費も向上させた。

 ◆VG式ターボチャージャーを新規採用
 ストップ&ゴーが多い走行条件に合わせた最適な走り、優れた燃費性能を達成するために、VG式ターボチャージャーを新規に採用。VG式ターボチャージャーは低回転域でも高い過給効果が得られるため、発進性や燃費の向上に寄与する。
 ◆コモンレール式燃料噴射システムの高圧化
 コモンレール式の燃料噴射システムの噴射圧を高圧化することにより、PMの発生を大幅に低減するとともに、燃費の向上を図った。
 ◆燃焼室の形状改良
 燃焼室の形状を改良し、PMの発生を低減するとともに燃費の向上も図った。

(3)各種法規制対応
 ◆平成21年・22年度排出ガス規制(ポスト新長期排出ガス規制)への適合
MFTBC製の6M60エンジンを改良して高い燃焼効率を実現し、BlueTec®システムと相まってNOx、PMを大幅に低減し、世界最高レベルの排出ガス基準「平成21年・22年度排出ガス規制」(新長期規制比でNOx65%減、PM63%減)をクリアしました。
 ◆平成27年度重量車燃費基準達成車大幅拡大、エコカー減税にも対応
平成27年度重量車燃費基準を車両総重量11トン及び14.5トンの全車で適合しました。これにより、自動車重量税と自動車取得税が75%軽減される「エコカー減税」の対象車を大幅に拡大しました。
 ◆九都県市指定低公害車にも適応
「九都県市指定低公害車指定制度」の平成21年基準「優」低公害車の取得を予定しています。(車両総重量11トン及び14.5トンの全車)

(4)内装及び装備の充実
 ◆ラグジュアリー内装のイメージを一新
 新たにラグジュアリー内装(カスタム/スーパーパッケージに標準)のインテリアイメージを一新。運転席シートにはクラス初の本革シートを新規採用、ブラックカラーを基調とし高級感を高めた。

 ◆お買い得な「高機能パッケージ」をオプション設定。
 実用性の高い、ディスチャージヘッドランプ(ロアヘッドライト外観)、フルオートエアコン、キーレスエントリー等をセットにした「高機能パッケージ」を全車にオプション設定。

(5)フロントグリルデザインの変更
 ◆センターバーレス化で力強さを強調
 グリル開口部を強調した「3インレットのグリルデザイン」を採用し、力強さを強調したキャブデザインを実現。新たに採用したメッシュタイプのグリルと合わせて、より存在感のあるフロントビューに仕上がった。

(6)その他
 ◆ISO方式ホイールを標準採用し、整備効率向上
 世界中の大型トラック・バスの95%に採用されている国際標準のホイール取付け方式であるISO方式を全車に採用。シンプルな構造でタイヤ交換や日常点検などの点検・整備が容易となる。

 ◆FUPを全車に標準採用し、安全性能を向上
 乗用車等の小型車がフロントバンパー下へもぐり込むことを防止するためのFUP(フロント・アンダーラン・プロテクション:前部潜り込み防止装置)を法規制に先行し、全車に標準採用。FUPは、2011年9月より装着が義務付けられる。


2.販売目標台数
中型トラック「新型ファイター」大型仕様車 1,400台 / 年


3.東京地区販売価格 (消費税含む/単位:円)

主な車型:SKG-FK72FY
エンジン:6M60(T1)177kW(240ps)
車両総重量:11トン
主な仕様(キャブ付シャシ):6速MT ショートキャブ
価格:7,858,200

主な車型:LKG-FK65FZ
エンジン:6M60(T2)199kW(270ps)
車両総重量:14.5トン
主な仕様(キャブ付シャシ):6速MT リアエアサス フルキャブ
価格:8,890,350