ビジネスナビタイム、複数の着時間希望考慮の経路検索
2019年12月17日(火)
サービスイメージ
株式会社ナビタイムジャパン(代表取締役社長:大西 啓介、本社:東京都港区)は、本日より、法人向け運行管理サービス「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」において、巡回経路検索を強化し、複数の時間帯を到着希望時間として指定した配車計画が可能となった。また法人向け開発サービス「NAVITIME API」において、到着希望時間を指定した巡回経路検索を、新機能として追加した。
巡回経路検索では、配車計画の際、到着希望時間を訪問先ごとに指定すると、すべての訪問先までの経路や時間を最適化した経路検索が可能となった。主に、宅配、法人向け配送を行う企業が活用できる機能。今回この機能を強化し、複数の時間帯を到着希望時間として指定できる。
これにより、訪問先ごとに到着希望時間を指定した効率のよいルートを自動で検索できるようになるため、運行管理者は希望通りに配送可能な運行計画を簡単に作成できる。ドライバーは運行計画に沿った配送を行うことで、時間通りに荷物を運ぶことが可能。
また、指定可能な時間幅も拡大した。指定可能枠を2時間から24時間に拡大することで、より要望に沿った経路を提供できるようになり、例えば、昼休みの時間や業務ピーク時間を避けてその前後を時間指定する、などといったことが可能になる。
巡回経路検索の開発においては、指定時間帯を拡げることで検索データ量が増大する一方、処理速度が遅くならないよう、独自技術によるデータ処理の高速化を実現している。
現在、物流業界では、訪問先ごとに、荷降ろしや荷積みにおいて時間的な制約が存在するケースが多く、厳密に時間が守られないケースや、到着時間を守るために大幅に早く到着する配車計画を立てた結果長時間の荷待ち時間が発生し、近隣環境に影響を与える、といった問題を抱えている。同社は、独自技術による交通情報を考慮した高精度の所要時間予測を元に、より詳細な到着希望時間を考慮した巡回経路検索を提供している。
■巡回経路検索の技術について
・利用ケース別に見る検索時間の比較
検索所要時間は、同社独自の技術により、配送先の増大と時間制約による影響を抑えている。例えば10地点を巡回する場合、時間指定をするしないに関わらず、検索所要時間への影響はほどんどない。
・30地点を巡回する場合(個人宅への配送ケース)の条件別ルート比較
巡回地点への時間指定無し、時間指定6箇所、時間指定30箇所(全地点)の検索時間比較。時間的制約を増やしても、ルート検索時間は0.5秒程度の差にとどまる。