いすゞ、大型LNGトラック「ギガLNG車」発表
2021年11月4日(木)
いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山正則)は、国内商用車メーカーとして初となる大型LNG※1トラック「ギガLNG車」を10月28日より発売した。
同社はこれまで約30年にわたって、エネルギーセキュリティおよび環境負荷低減の観点から、天然ガス自動車の開発・普及促進に取り組んできており、LNGの優れた環境性能とこれまでと同等の使い勝手を有する「ギガLNG車」を、カーボンニュートラル社会への移行期における選択肢の一つと考えている。
主な特長は以下のとおり。
・「ギガLNG車」は、ディーゼル車と比較して都市間輸送時のCO2排出量を約10%削減、環境負荷低減に貢献する。
・LNGは液体燃料であるため、ディーゼル車とほぼ同等の時間での充填が可能。また、燃料の搭載効率も良いことから、1充填あたり1,000km超の航続距離を実現した。
・2021年7月に発表発売した「ギガCNG車」に採用した6UV1エンジンをベースに、LNG独自の燃料システムを搭載した。タンクに備え付けられた熱交換器によってLNGを加温し、気化された状態でエンジンへ供給する。
・「ギガシリーズ」へ展開している歩行者検知機能付きプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減/衝突回避支援)やブラインドスポットモニターをはじめとする各種安全装置※2を搭載。重大事故に直結しやすい大型車の交通事故の低減に貢献する。
※1:LNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)は、天然ガスを-162℃以下で冷却して液化させたものであり、燃焼時に発生するCO2排出量が化石燃料の中で最も少なく環境負荷が小さいクリーンなエネルギーである。
※2:一部安全装置を除く。