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古河ユニック、大型用ユニッククレーン 新型G-FORCE発売

2023年5月11日(木)

 古河ユニック株式会社(社長:山川 賢司)は、2021年より販売開始し好評を得ている小型・中型トラック搭載型クレーン「ユニッククレーン 新型G-FORCE」に続き、大型トラック搭載型クレーン「ユニッククレーン 新型G-FORCE」を開発し、5月10日より販売を開始した。

 本製品は、2021年に販売開始した小型・中型トラック向け「新型G-FORCE」と同様、クレーンの主要構造部品の強度アップと安全性・操作性を向上させる機能の標準装備によって、つり上げ性能を向上させ、これまで以上の使いやすさを実現した。

 また、小型・中型・大型トラック搭載型クレーン「新型G-FORCE」の新オプションとして、旋回領域規制装置を設定した。本オプションは、車両の左右端を境界線としてブーム動作を規制し、選択した領域内でのみクレーン作業ができる安全装置で、作業不可エリアでは警音を発して自動停止する。そのため、作業現場の横を通る通行人や通行車両などへの接触事故を減らし、安心してクレーン作業を行うことができる。

 このほか、小型・中型トラック向け「新型G-FORCE」から採用している、つり荷重の検出をブームの先端で行うロードセル方式、過負荷防止装置の「定格荷重制限装置」、クレーンの負荷状態を監視して警報音で知らせる「定格荷重指示装置「等の標準装備を本製品でも採用している。

 同社では、クレーンの労働災害「ゼロ」を目指して「新型G-FORCE」シリーズの開発に取り組んでおり、今回の大型トラック向け「新型G-FORCE」の発売ですべてのラインナップが揃った。

<販売製品一覧>
大型トラック搭載型クレーン
・URG500ASシリーズ[2.93t吊] 3〜4段ブーム
・URG500Aシリーズ[2.93t吊] 3〜7段※1ブーム
・URG500AHシリーズ[2.93t吊] 3〜7段※1ブーム

※1 7段ブームはエコプレミアム仕様(スマート・エコシステム※2 + サイレント・エコウインチ※3 + エコシリンダ※4)
※2 スマート・エコシステム:ダブルポンプによる作動油の合流制御において、デジタル式荷重計の荷重情報を油圧制御に反映させることで、より精緻な省エネ、低騒音化を実現した技術。
※3 サイレント・エコウインチ:独自開発の遊星歯車(平歯車と内歯車を組み合わせた歯車)減速式のホイストウインチ。省エネ・低騒音で長時間作業に優れている。
※4 エコシリンダ:独自の回路設計より、無負荷状態でのブーム伸長速度を保ちつつ、エンジン回転数を大幅に抑制した。また、速度重視とエコ重視の切り換えが可能。


◆主な特長

□オプション:安全性を強化

1. 旋回領域規制装置(新オプション)
トラック車両の左右端いずれかを境界線として、ブーム動作(伸、伏、旋回操作)を規制する。作業規制領域の切り替えは、スイッチ(運転席側1ヶ所)で切り替えができる。
※「解除」選択時は、全ての領域でクレーンが作動する(規制による停止はない)。

2. 油温上昇警報装置(小型・中型トラック搭載型クレーン「新型G-FORCE」と同様のオプション)
作動油の温度上昇を音声メッセージで知らせる。また、パネルで作動油の温度を確認できる。
作動油の温度が80℃に達すると、音声警報 「ピー 作動油の温度に注意してください」が鳴動、作動油の温度が100℃に達すると、音声警報 「ピー 作動油が高温です、作業を中断してください」が鳴動する。
(油温による減速・停止機能はついていない)
オプションのオイルクーラーと組み合わせるとより効果的(架装車両により取り付けできない車両があるため販売店にご相談ください)。

□標準装備:安全性や操作性を向上(小型・中型トラック搭載型クレーン「新型G-FORCE」と同様の標準装備)

1. 集中コントロールパネルを一新
各種表示とスイッチをコントロールパネルに集約。個別の専用スイッチを設置するとともに、「文字」と「アイコン」で表現することで機能がイメージしやすくなった。

2. 音声メッセージの種類を大幅に増加
クレーンの状態を知らせる音声メッセージを大幅に追加。クレーンの状態を更に把握しやすくするために、内容を見直しした。

3. 過負荷防止機能を「音声」と「表示」でよりわかりやすく
荷重と転倒の限界が近いことを「音声」だけでなく、液晶ラジコンのディスプレイ表示に警告ランプや文字などの「表示」でも警告することで、周囲の騒音で警報音が聞こえない現場でも、視覚によって確認できるようになった。

4. 液晶ラジコンのディスプレイ表示に、つり荷重の拡大表示を追加
従来のクレーンの状態表示に加え、「つり荷重の拡大表示」も切換・選択することができる。拡大表示画面では、“現在つり上げている荷重”と“つり上げ可能な荷重”を強調して表示する。

5. つり荷重の検出にロードセル方式を採用
つり荷重の検出にロードセルを採用しているので、起伏シリンダの内圧検知方式と比較して、精度が高いだけでなくブーム角度1°〜76°まで制限領域がなく広々作業できる。

 諸元など詳細は、古河ユニックホームページへ。