いすゞ、米Applied Intuition社とレベル4自動運転トラックを共同開発へ
2024年8月30日(金)
いすゞのF-Seriesトラックをベースに、自動運転技術開発用に試作したデータ収集車
いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)とApplied Intuition, Inc.(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、共同創設者兼CEO:Qasar Younis/共同創設者兼CTO:Peter Ludwig、以下「Applied Intuition」)は、レベル4自動運転トラックを共同で開発することなどを目指す戦略的提携契約を締結した。いすゞとApplied Intuitionは最大5年間にわたるアライアンス戦略でレベル4自動運転トラックの共同開発を加速させる。いすゞはApplied Intuitionが有するシリコンバレーの先進技術を活用して、自動運転事業を早期に開始し、「物流2024年問題」をはじめとする物流における社会課題の解決をリードしたい考え。
いすゞは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」において、自動運転ソリューションを新事業の柱として確立することを掲げている。同計画では2027年度から日本・北米を起点に自動運転レベル4のトラック・バス事業を開始することを目指しており、いすゞはその大きな原動力とするため、このたびApplied Intuitionと戦略的提携契約を締結し、日本の幹線輸送向けの自動運転技術開発を進めていく。
この提携により、いすゞは先進の自動運転技術を獲得するとともに、日本の幹線輸送向けのレベル4自動運転トラックを開発する。具体的には、2026年度に、いすゞが規定するODD*(運行設計領域)のもとでモニター実証を行い、2027年度中の自動運転レベル4のトラック事業の開始を目指す。
<代表者のコメント>
・いすゞ 社長COO 南真介氏
今回のApplied Intuitionとの提携は、自動運転技術開発を飛躍的に前進させることにつながり、2027年度中に自動運転レベル4のトラック事業を開始するいすゞの計画は盤石かつ確実なものとなったと考えます。また、Applied Intuitionの先進技術はいすゞがIXで掲げた「新技術でお客さまと社会の課題を解決する新事業に挑戦」を実現していくうえで、強力な原動力になることを確信しています。
・Applied Intuition 共同創設者兼CEO Qasar Younis氏
Applied Intuition は自動車メーカーのお客さまが次世代技術を車両に導入できるよう支援する事業を行っています。今回のケースでは、いすゞと協力して商業トラック向けの自動運転を推進しています。Applied Intuition がエコシステム内の他の企業と異なるのは、我々のお客さまが成功しなければ当社も成功しないという点です。そのため、世界最大のトラックメーカーの1社であるいすゞが商業トラックのニーズを解決すると同時に社内の能力を開発するサポートができることを楽しみにしています。