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古河ユニック、2.93トン吊り「電動式ユニッククレーン(U-can ECO-EV」を発売

2010年6月17日(木)

 古河ユニック株式会社(本社:東京都中央区 社長:中村 晉)は、バッテリー駆動(プラグイン充電)タイプの2.93トン吊り電動式ユニッククレーンを新たに開発し、『U-can ECO-EV』シリーズとして7月1日より販売を開始する。

 本製品は、省エネ大賞(※1)を受賞するなどの評価を得ている環境対応クレーン『U-can ECO』シリーズをベースに、クレーン駆動用バッテリーと自社開発したモータ制御技術を用いた電動ユニットを追加したもので、トラックのエンジンを止めたままでクレーン作業を可能にした新しいモデル。

 これにより、クレーン作業中のCO2排出量をゼロ(※2)に抑え、騒音も大幅に低減することが可能となった。屋内など閉鎖された空間でのクレーン作業は、エンジン駆動方式ではCO2排出や騒音による作業性の問題があったが、今回開発したバッテリー駆動方式では快適に作業することができるという。

 その他、バッテリー本体には、入手が容易でコストメリットの高いサイクルサービス用鉛バッテリー(一般的に電動カートなどに使用されるバッテリー)を採用したほか、既存のエンジン駆動方式に切り替えることでバッテリー切れの際にも環境対応クレーンとして機能するなど、実作業を考慮した機械構成となっている。

 なお、ベースとなる環境対応クレーン『U-can ECO』シリーズは、2つのポンプの吐出油量を最適制御する「エコポンプ・システム」を採用したことでクレーン作業時のエンジン回転数を従来機に比べ約40%低減※3したモデルで、燃料の消費と排出ガスの発生を低く抑え、経済性・環境性などで評価されている。

 同社は、これまでに培った油圧技術をベースに電動化技術を加えるなど、今後も新たな製品の提供を行く考え。

※1:中型・大型トラック搭載型クレーンが「平成19年度 省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞」を受賞。
※2:発電および充電時のCO2排出量を含まないものとする。
※3:中型トラック架装用ユニッククレーン「U-can」との比較。

<主な特徴>
■クレーン作業時のCO2排出ゼロを実現(※1)。屋内など閉鎖された空間での作業に有利。
■クレーン作業時の騒音を最大値で約10dB低減(※2)。深夜・早朝・住宅地内での作業に有利。
■8時間の充電で、約1時間(※3)のクレーン作業が可能。
■家庭用コンセントAC100V(またはAC200V(単相))での充電が可能。
■バッテリー切れの際は、従来のエンジン駆動方式に切り替えて作業が可能。
※1:発電および充電時のCO2排出量を含まないものとする。
※2:従来機、中型トラック搭載型ユニッククレーンU-canシリーズとの比較による。
   クレーン中心から7m地点でのエネルギー平均値。数値は天候、周囲環境等により異なることがある。
※3:荷台への荷物の積み降ろし可能時間(荷物の積み降ろし回数約30往復に相当。)(社内テストに基づく)。ブームの伸縮・起伏方法などクレーンの動作条件によっては運転時間が変わることがある。

<問い合わせ先>
古河ユニック株式会社  国内営業部 販売促進課  TEL:03(3231)8611