横浜ゴム、タイヤ空気圧の一元管理を実現
2010年7月1日(木)
〜日立システムアンドサービス、京セラコミュニケーションシステムと共同でタイヤ空気圧モニタリングシステムのASPサービスを開始〜
横浜ゴム株式会社(以下 横浜ゴム)は、株式会社日立システムアンドサービス(以下 日立システム)、京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下 KCCS)と共同で、タイヤ空気圧モニタリングシステムのASPサービスの提供を2010年7月に開始する。
このASPサービスは、横浜ゴムのトラック・バス用タイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES(ハイテス)」と、日立システムのトラック運行管理ASPサービス「e-trasus(イートラサス)」、KCCSの高精度GPS端末「イチしるべ」を連携し、提供するもの。「HiTES」で収集したタイヤの空気圧・タイヤ内空気温度情報を「イチしるべ」に転送し、さらに位置・速度情報を追加して携帯電話網により「e-trasus」サーバへデータ送信する。ユーザーはこのASPサービスにより、インターネットを通じて「e-trasus」システムへアクセスし、車輌の動態管理・運行管理に加えて、タイヤ空気圧・タイヤ内空気温度をリアルタイムに把握し、一元管理することができる。
また、車輌の現在位置や走行ルートを地図上で把握できるほか、出発・到着時刻、作業場所、作業時間など運転日報の作成にも活用できる。さらに「HiTES」はトレーラ車輌への装着も可能なため、トラクタ(運転席のある牽引車輌部分)から切り離した後のトレーラ(荷台や客車部分)の位置確認が容易に行えるという。
<システムの導入効果>
■ドライバー任せになっている点検業務を運行管理者が一元管理でき、作業の手間を削減。記録されたデータに基づく確実なタイヤ空気圧管理を行うことができる。
■走行中のパンクや異常なタイヤ内温度などを走行車輌から運行管理センターへいち早く知らせることで、管理者の迅速な安全対策をサポート。タイヤトラブルによる重大事故など企業損失のリスク低減が期待できる。
■走行車輌の位置・運転速度や走行ルートも正確に把握することができる。
■トレーラの接続や切り離し場所を地図上で把握できるため、効率的な車輌管理が期待できる。
■車輌の走行履歴や現場到着時間をまとめた運転日報を自動作成。
■製品概要
●HiTES〔活用例 URL:http://www.yokohamatire.jp/hites/〕
「HiTES」は、タイヤの空気圧とタイヤ内空気温度を運転席からリアルタイムで確認できるシステム。空気圧やタイヤ内空気温度の異常を音と有機EL表示器によってドライバーにいち早く知らせるため、走行安全性を飛躍的に高めるほか、パンクなど低空気圧や異常な高温に起因するタイヤ故障で生じる事故を未然に防ぎ、安全管理をサポートする。
●e-trasus
インターネット経由でのトラック運行管理ASPサービス。地図上に車輌の現在位置を表示し、走行時間や作業時間などの実績データから運行日報作成ができる。
●イチしるべ
位置情報サービス「SAVE PLATFORM」で使われる小型・高精度・高機能なGPS端末。組込OS(Linux)を搭載することにより、位置・速度検出に加え、端末上に利用目的・業務要件に合わせたアプリケーションを実装することができる。