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両備グループ創立100周年記念コンセプトバス「SOLARVE(ソラビ)」に「マルチアングルビジョン™」搭載

2010年8月27日(金)


 全周囲確認イメージ
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 富士通テン株式会社(本社:兵庫県神戸市 代表取締役社長:重松 崇 資本金:53億円)の車両周辺監視システム「マルチアングルビジョン™」が、このたび両備グループ(事務局:岡山市北区錦町6-1、両備ホールディングス内 代表:小嶋光信)が創立100周年を記念して製作されたコンセプトバス「SOLARVE(ソラビ)」に搭載された。

 「マルチアングルビジョン™」は、世界で初めて(*1)、立体的な俯瞰(上空からの)映像で様々な視点から車両周囲を表示し、ドライバーの安全運転をサポートするシステム。
株式会社富士通研究所の画像処理技術、富士通セミコンダクター株式会社の車載画像処理LSI技術、富士通テンのクルマ向けHMI(*2)技術、車載化技術を融合し、ドライバーの安心・安全をサポートする周辺監視映像を実現。2010年5月よりトヨタ自動車株式会社のディーラーオプション製品(*3)「マルチアングル全周囲モニター」として、「プリウス」「アルファード」「ヴェルファイア」の3車種を対象に販売されている。
 
 この度、両備グループが製作される近未来のバスを具現化するコンセプトバス「SOLARVE」への搭載を打診され、新たにバス用に開発を進めた。
 今回の開発によって車両周囲の確認がより困難な大型車両においても、装着が可能になり、同社では今回のバス用の開発で培ったノウハウを生かし、今後バス・トラックなど大型車両用「マルチアングルビジョン™」の商品化を視野に入れ、更なる開発に取り組んでいくというから、今後トラックへの装着へも期待される。



【マルチアングルビジョン™の概要】
 車体の前後および左右に取り付けた4つのカメラで撮影した車両周辺の映像をECU(*4)でリアルタイムに高速演算処理し、車両の周囲を立体的に合成した映像と3次元CGで描画した車両の映像を生成するシステム。
 これまでは、カメラ映像を平面形状に画像変換して映像を貼り合わせ上空から車両周辺を見下ろし、車両周囲路面を表示するタイプの製品はあったが、本システムでは車両のみならず周囲の風景を含めた立体的な俯瞰(上空からの)映像を生成することができ、さらに視点を変えることも可能。
 カーナビなどのディスプレイ上に本システムの俯瞰(上空からの)映像を表示することで、駐車時の車両後退や見通しの悪い交差点での右左折時などに、より広い範囲でドライバーの視界を補助し安全運転をサポートする。



【両備グループ コンセプトバス「SOLARVE」用マルチアングルビジョンの主な特長】
1.車両周辺の状況確認時に、立体的俯瞰映像を表示
2.発進時に、俯瞰映像と車両前方直下映像を同時表示
3.駐車をする時に、俯瞰映像と後方カメラ映像を同時表示
4.右左折時に、左右後側方映像を同時表示


【商標について】
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【注釈】

 (*1)2010年4月当社調べ
 (*2)HMI :Human Machine Interface
 (*3)ディーラーオプション :自動車ディーラー(販売店)にて取り付けるオプション品のこと
 (*4)ECU:Electronic Control Unit電子制御装置