中部電力株式会社と東京電力株式会社は、1月18日、ニチレイグループの株式会社ロジスティクス・ネットワークと、「冷凍トラック用アイドリングストップ給電システム導入に関する協定」を締結した。

　本協定により、低温物流に対応した冷凍荷室を搭載するトラック（以下「冷凍トラック」）が、待機中に「外部電源式冷凍トラック用アイドリングストップ給電システム」（以下「給電システム」）を利用することによる環境負荷の軽減効果や課題について、検証していく。

　具体的には、ロジスティクス・ネットワークの協力のもと、中部電力と東京電力の2社が、2011年3月末までにロジスティクス・ネットワーク様の春日物流センター（愛知県清須市）と船橋物流センター（千葉県船橋市）に給電システムを各１基設置し、待機中の冷凍トラックの荷室冷凍に活用することにより、CO2排出量の低減、輸送会社の燃料（軽油）コストの削減、騒音低減による運転手の労働環境改善、および近隣への騒音改善などに関する効果と課題を検証する。また、利用状況を分析し、給電システム設置場所の適否や、給電システムの稼働率の向上策等についても検証していくという。

　検証期間は、2011年4月から2014年3月までの3年間を予定。

　なお、本検証に伴う、2基の給電システム（冷凍トラック4台分）の導入によるCO2排出量の年間削減効果は、およそ35トン（一般家庭７世帯の年間CO2排出量に相当）を見込んでいる。