東北地方太平洋沖地震において、震度６強の地震に見舞われた福島県いわき市に本拠を構える株式会社花見台自動車が、３月２２日（火）工場の稼動を再開した。

３月１４日（月）に同社能條専務に連絡が取れた時点では、工場・事務所ともに無事であったことが確認できたが、このときにはまだ連絡が取れていない社員がおり、安否が心配されていたり、地震発生時、納車のため６号線を仙台に向かっていた車両と連絡がとれなかったりと、まだかなり混乱しているように思えた。

本日（３月２２日）、再度連絡してみたところ、従業員に被害がなかったこと。さらに工場も思ったほどの被害もなく正常どおり稼動を始めたことが確認された。
目下、電気・ガスはすでに復旧しているが、水道は断水状態。食料等は何とかなっているが、ガソリンが１０００円までの給油制限があり、いまだ不便を強いられているという。


以下は同社のホームページで発表された被災状況だ。


·地震の当社被災状況等について

2011年3月11日(金）14時46分に発生したこの度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震の影響についてお知らせいたします。（3月22日(火)9:00現在）
当該地域に所在するいわき本社において、地震発生当時に工場内にいた従業員に被害はありませんでした。

お預かりしているお車に付きましては、全く損傷が無い事を確認しております。

いわき本社周辺の水道、ガソリン給油所、食品販売店、運送会社等生活インフラ等が復旧しておらず、補修部品の発送も滞っております。

横浜支社（横浜市金沢区）については、3月14日（月）以降、通常どおりの稼動をしております。
また、いわき本社は3月22日(火)から工場の稼動を再開致しました。

·また、仮に東京電力福島第一原子力発電所の被害拡大などにより政府の避難指示などがあった場合、避難された社員の安否確認、会社へのお問い合わせは下記までお問い合わせ下さい。

·また、限られた、回線の為、一定時間、電話がつながらなくなることが予測されます。
お客様にはたいへんご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。


本件の問い合わせ先：株式会社花見台自動車　災害対策本部
tel 045-784-5020
fax 045-785-1532
yokohama@hanamidai.co.jp

余談ではあるが、同専務はいわき市民ということだけで、まるで被爆者扱いされることに怒りをあらわにしている。
「弊社のお得意様などにおいては、まったくそのようなことはなく、ありがたく思っていますが、今回、屋内待機とされたのは、いわき市北部のいち部分だけであるのにも関わらず、まるでいわき市全市が被爆したかのような一部の報道や企業・他の自治体の対応に憤りを感じます。」
例えば避難所においても、いわき市からと言うだけで被爆量検査をされたり、市内の銀行においても福島原発の影響を鑑み営業を停止するなど、風評被害が広がっているようだ。