日本フルハーフ、中国におけるトレーラ製造販売事業を開始
2011年6月10日(金)
日本軽金属株式会社(社長:石山喬、東京都品川区、以下「日軽金」)と子会社である日本フルハーフ株式会社(社長:比企能信、神奈川県厚木市、出資比率:日軽金66%、いすゞ自動車(株)34%、以下「日本フルハーフ」)は、伊藤忠商事株式会社(社長:岡藤正広、東京都港区、以下「伊藤忠商事」)の子会社である伊藤忠メタルズ株式会社(社長:岡正樹、東京都港区)および伊藤忠(中国)集団有限公司(董事長:小関秀一、中国北京市、以下「伊藤忠中国」)とともに、中国において、从林集団有限公司(総裁:張培良、山東省龍口市、以下「从林集団」)との合弁によりトレーラの製造販売事業を開始することを決定し、合弁契約書の調印を行った。
1.合弁の目的
日本フルハーフは日本国内におけるトラック架装事業において約半世紀の業歴を持ち、国内トップのシェアを有しており、また、そのトラック架装で培った技術力・開発力を生かし、トレーラ分野においても実績を上げている。また、从林集団は、アルミ押出形材をはじめ、セメント、ゴムなどの産業用素材および機械装置の製造販売などを行う企業グループで、その中にトラック架装、トレーラ製造販売を行う从林汽車有限公司(以下「从林汽車」)、また、押出形材の製造販売を行う从林鋁材有限公司を有し、それぞれの事業拡大を図っている。
経済発展にともない物流量の増大が著しい中国では、輸送車両の需要も増加しており、特にトラックよりも積載量の多いトレーラの需要が着実に伸びている。しかしながら、現在中国国内で使用されているトレーラは全てが鋼製で、現地の輸送業者あるいは事業主からは燃料費、高速道路料金の削減あるいは積載量の増大を図るため車体の軽量化に対する要望が強くなっている。さらに、中国に進出している日系企業からは、精密機械や電子部品、あるいは生鮮食品や加工食品などの物流において、日本と同等の輸送品質、効率を確保できる高機能な車両に対するニーズが高まっている。
今後、より軽量でより高機能なトレーラの需要が高まるものと予想される中、日軽金では、日本フルハーフが日本で長年培ってきた架装技術を、すでにトレーラの目録(製造ライセンス)取得権利を有している从林汽車に導入することにより、お客様が求めるさまざまな機能を実現し、さらに伊藤忠商事のネットワークを最大限に活用した販売活動を行うことで中国におけるトレーラ事業を展開することを目的に、今回の合弁をスタートすることとした。
2.合弁に関する合意内容
(1) 从林汽車の株式取得
从林集団が100%所有する从林汽車の株式を、日軽金、日本フルハーフ、伊藤忠メタルズ、伊藤忠中国の4社が合計で50%取得する。
(2) 合弁会社の概要
株式譲渡および登記 2011 年10 月(予定)
新社名 山東从林福録好富汽車有限公司(予定 ※)
株主構成 从林集団 50%
日軽金 20%
日本フルハーフ 20%
伊藤忠メタルズ 5%
伊藤忠中国 5%
※ 新社名は中国政府の審査を経て正式に登録される。
日本フルハーフは山東从林福録好富汽車とともに、トレーラの軽量化のみならず、中国の物流における輸送品質の向上、効率化をサポートするため、現地架装メーカーとの圧倒的な差別化を図り、お客様のご要望にきめ細かに応える製品を提供していく架装メーカーを目指すとしている。
また、日本軽金属グループでは今後も中国、東南アジアを中心とする海外展開を積極的に進めるという。